76ersのベン・シモンズが挙げるNBAのベストディフェンダー5選手
フィラデルフィア・76ersのベン・シモンズが、Twitchでのゲーム配信中にこんな質問を投げかけた。「現役のトップ5ディフェンダーは誰だ?」
シモンズ自身もこの議論に関して意見が固まっていなかったようで、ヤニス・アデトクンボやジミー・バトラー、マーカス・スマートなどいろいろな選手の名前を挙げながら考察していたが、最終的には自身を含む次の5人を選択した:
- ジョエル・エンビード
- アンソニー・デイビス
- カワイ・レナード
- パトリック・ビバリー
- ベン・シモンズ
すごくいいリストだと思う。シモンズ以外の4選手はすでにオール・ディフェンシブ・チーム入りした経歴があり、またシモンズ自身も今季のDPOYもしくはオール・ディフェンシブ・チームの候補となっている。
ただ、2年連続でDPOYを受賞したばかりのルディ・ゴベアの名前がないのが、少し気になるところ。
シモンズは“ベストディフェンダー”の条件として、リム守備にずば抜けたスペシャリストよりも、複数のポジションを守れるオールラウンドさを重視しているようだ。例えば、アンソニー・デイビスをゴベアよりも優れたディフェンダーとした理由については、「外に出てガード選手を守れるから」と説明している。
また他の実況者が「俺ならカワイ・レナードよりもアデトクンボを選ぶ」と発言すると、シモンズは「ヤニスがカワイよりも上だって?プレイオフでカワイと対戦したことがないから、お前はそう思えるんだ」とその意見を一蹴した。
ハーデンの守備も擁護
さらにシモンズは、悪い意味で度々話題となってきたジェイムス・ハーデンの守備についても言及。ベストディフェンダー議論中に誰かが冗談でハーデンの名前を挙げた際に、「一つだけ言わせてくれ。みんなわかってない」と、実際にマッチアップした経験のある選手ならではの視点でハーデンを擁護した。
「みんなジェイムスの守備を批判するけど、彼はちゃんとディフェンスをこなせるよ。彼がどれだけ“当たりに強い”選手なのか、みんな理解できていないと思う。彼は屈強な男だ。多くの人がスポーツ・アナリティクスの観点から彼を批判するけど、意味が分からない。数字だけを見て判断すべきではないよ」
ハーデンには「守備で手抜きが多い」というイメージがあるが、それももう何年も前の話。
ハーデンは横の動きがあまり機敏ではないため、ペリメーターでのアイソレーション守備やトランジションディフェンスに弱い部分は確かにある。ただその一方で、シモンズの言う通りパワーがあるので、ガード選手の基準で考えると、ポスト・ディフェンダーとしては極めて優秀だ。
今年のオールスターゲーム終盤でも、チームヤニスがローポストからハーデンのミスマッチを何度も攻めようとしたが、あまり良い結果を得られていなかった。
参考記事:「NBA」