ブレイザーズが19年ぶりにウェストファイナル進出!!
去年のオフシーズンでのこと。2連覇を達成したケビン・デュラントはCJ・マッカラムがホストを務めるポッドキャストに出演した際、マッカラムに対して「上位争いのことは気にせずに、お前はプレイに集中しろよ」と煽っていた。
それから約10カ月、2人はウェスタンカンファレンスの頂上決戦で激突する。
NBAでは現地12日、デンバー・ナゲッツとポートランド・トレイルブレイザーズがペプシセンターでカンファレンス・セミファイナル第7戦を対戦。下位シードのブレイザーズが100-96の勝利で番狂わせを演じ、1999-00シーズン以来19年ぶりとなるウェスト決勝進出を果たした。
第7戦では、エースのデイミアン・リラードがシューティングに苦戦する中、マッカラムが37得点の大活躍でチームを勝利に牽引。第2Q中盤で最大17点ビハインドに陥ったブレイザーズだったが、第3Qを32-24でアウトスコアして試合をひっくり返すと、最終ピリオドは大部分で主導権を握り、1点リードで迎えた第4Q残り12秒にはマッカラムがアイソレーションから決勝弾となるステップバックのミドルレンジジャンパーを沈めた。
ブレイザーズはマッカラムの他、エネス・カンターが12得点/12リバウンドのダブルダブルを記録。今季プレイオフ11試合の合計で7得点しかあげていなかったエバン・ターナーは14得点/7リバウンドで奮闘し、第4Q残り8秒にはチームの勝利を確実にする2本のフリースローを成功させた。
正直なところ、ブレイザーズがユスフ・ヌルキッチ抜きでここまで勝ち進むなんて思わなかった。リラードとマッカラムの他にも、クアドラプルOT戦で決勝弾を決めたロドニー・フッド、さらにカンターも肩の怪我を押しながらヨキッチ相手にフィジカルなプレイを続け、シリーズ7試合で平均12.7得点、10.9リバウンドとステップアップしている。
▼キャリア初のウェスト決勝進出に歓喜するリラード
敗れたナゲッツは、ニコラ・ヨキッチが29得点、13リバウンドのダブルダブルをマーク。今季ポストシーズンのヨキッチは14試合で25.1得点、13.0リバウンド、8.4アシスト、FG成功率50%を平均と、若手選手のプレイオフデビューとしては素晴らしすぎる結果を残した。
ウォリアーズとブレイザーズのウェストファイナル第1戦は、現地14日にオラクルアリーナで行われる。カリー&トンプソン対リラード&マッカラムのバックコートバトルはもちろん、カリー兄弟の直接対決も見どころの一つだ。
ボックススコア:「NBA」