【NBAファイナル2022】セルティックスが後半15点ビハインドから大逆転、シリーズ先勝
NBAでは現地6月2日、ゴールデンステイト・ウォリアーズ対ボストン・セルティックスのNBAファイナル2022がサンフランシスコのチェイス・センターで開幕。第1戦は、セルティックスが第4Q開始時の二桁ビハインドから大逆転劇を演じて120-108でウォリアーズを破り、シリーズのホームコートアドバンテージを奪った。
12年ぶりのファイナル出場となったこの日のセルティックスは、エースのジェイソン・テイタムが17本中3本のFG成功とシューティングで精彩を欠いたものの、ジェイレン・ブラウンとアル・ホーフォード、デリック・ホワイトの3選手がそれぞれ20得点以上をあげる活躍を見せ、チームを敵地での勝利に導く。
試合は、第3Qを終えた時点でウォリアーズの12点リード。苦しい状況に立たされていたセルティックスは、ブラウンが第4Q開始からオフェンスでステップアップして自軍に流れを引き寄せると、残り時間5分にはホワイトとホーフォードの3連続スリーで逆転に成功。その後も高確率でショットを決めつつ、ウォリアーズにフィールドゴールを許さない好守備で主導権を握り、ピリオド終盤にはリードを最大で15点にまで広げた。
▼第4Qカムバック
第1戦でのセルティックスは、ホーフォードがチームハイ26得点、ブラウンが24得点、ホワイトがベンチから21得点をマーク。第4Qには、チーム全体で12本中9本のスリーを沈め、ピリオドを40-16で上回った。ESPNによると、1ピリオドの得点マージン(24点)としては、NBAファイナル史上で最多タイの記録だという。
今季DPOYに輝いたマーカス・スマートは、4本のスリー成功から18得点をあげつつ守備でも活躍。またオールNBAファースト・チームに選ばれたテイタムは、FG成功率17.6%の12得点とスコアリングで大苦戦するも、13アシストを記録して勝利に貢献した。
敗れたウォリアーズは、ステフィン・カリーがゲーム最多の34得点、アンドリュー・ウィギンスが20得点で奮闘。ドレイモンド・グリーンはFG12本中2本の4得点とオフェンスで精彩を欠き、第4終盤に6ファウルで退場している。
▼カリーは第1Qだけでスリー6本から21得点
第4Qの二桁リードからメルトダウンという最悪の形でホームでの初戦を落としてしまったウォリアーズ。マブスとのウェスト決勝とは違い、ペイントエリアで思うように得点をあげられず、第3Q終了時では完全に“勝ちパターン”に入っていたものの、最終ピリオドでオフェンスが大失速してしまった。
一方のセルティックスは、ジェイレン・ブラウンが二桁ビハインドで迎えた第4Q序盤の正念場で試合をテイクオーバー。エースのテイタムが絶不調(得点面で)だったロードゲームで白星を盗めたのは本当に大きい。
今年のセルティックスは、ウォリアーズの変幻自在なラインアップローテーションとモーションオフェンスに対応できる柔軟かつツーウェイなロスターを保持。第1戦のように、もし今後もホーフォードとホワイトがドレイモンド・グリーンとジョーダン・プールをアウトプレイするような試合が続くなら、ウォリアーズは厳しい戦いを強いられることになる。
セルティックスとウォリアーズのファイナル第2戦は、現地5日に再びサンフランシスコで行われる。
ボックススコア:「NBA」