クリッパーズが歴史的な大逆転、ウォリアーズ撃破でシリーズイーブンに
ウェスト8位シードのロサンゼルス・クリッパーズが、王者相手に敵地でミラクルを起こした。
現地15日、クリッパーズはオラクルアリーナで行われたゴールデンステイト・ウォリアーズとのファーストラウンド第2戦に135-131で勝利。シリーズを1勝1敗のイーブンとし、ホームコートアドバンテージを奪った。
この日の試合は、前半を圧倒したウォリアーズが第3Q中盤でリードを最大31点に拡大。この時点ですでにウォリアーズのシリーズ2勝目は確実かと思われたが、心が折れなかったクリッパーズは、そこからルー・ウィリアムズを先頭に歴史的なカムバックを演じる。
クリッパーズはピリオド終了までにウォリアーズのリードを半分に削ると、第4Q中盤から再び怒涛のランを展開し、残り時間1分10秒にウィリアムズのフェイダウェイショットでついに同点。
その直後にステフィン・カリーのスリーでウォリアーズに3点リードを奪われるが、ウィリアムズが再びピック&ロールからジャンプショットを沈めて1点差に迫ると、残り16秒には新人のランドリー・シャメットが決勝弾となるコーナーからの逆転スリーを決めた。
NBAによると、31点ビハインドからの逆転はクリッパーズ球団史上最大のカムバック。またプレイオフで30点以上の差をはね返して逆転勝利したチームは、この日のクリッパーズが史上初となる。
第2戦でのクリッパーズは、後半からゾーンに入ったウィリアムズが36得点/11アシスト、モントレズ・ハレルが25得点/10リバウンドと、第1戦に続いてベンチコンビが大暴れ。スターターからはダニーロ・ガリナリが24得点で貢献した他、パトリック・ビバリーは30点ビハインドに陥ってからもハードにプレイし続け、チームを勇気付けた。
まさかの大逆転負けを喫したウォリアーズは、ステフィン・カリーが29得点をマーク。第3Qにリードを30点に広げた時点で気が緩んでしまったのだろう。試合後、スティーブ・カーHCは第2戦の敗因について「プレイするのを止めてしまったから」とチームに苦言を呈した。
「ディフェンスでもオフェンスでもプレイを止めてしまい、集中力を欠いていた。負けて当然だ。クリッパーズは素晴らしかった。彼らは適切にプレイをエクスキュートしていた。ハングリーで集中を切らさず、一致団結していた」
– スティーブ・カーHC
カズンズが戦線離脱
なおこの日の試合では、デマーカス・カズンが第1Qに左大腿四頭筋を負傷して途中退場。カーHCはカズンズの状態について「大きな怪我」と説明し、Yahoo Sportsによると今季プレイオフを全休となる可能性もあるという。
ボックススコア:「NBA」