クリッパーズ、ホームゲームで17万ドルの「スター・コートサイド」席を設置へ
今夏はスーパースターのクリス・ポールを失い、さらにドック・リバースHCもフロント職退任と、フランチャイズとして大きな変化があったロサンゼルス・クリッパーズだが、これからもロブ・シティ時代に築き上げた“ブランド力”を最大限に活用していくつもりだ。
ESPNの報道によると、来季クリッパーズは本拠地ステイプルズ・センターで行われるホームゲームで、コートサイドのスコアラーズ・テーブルを分断し、「スター・コートサイド」と呼ばれるVIP席を新たに8つ設置する模様。価格設定については公表されていないが、ESPNが関係者から得たという情報によれば、シーズンチケットが17万5000ドル(約1885万円)、1試合あたり約4000ドルになるという。
▼「スター・コートサイド」席はこんな感じ
選手ベンチと同じサイドにあるこのVIP席に含まれるのは、係員付き駐車サービスやVIP専用の出入り口、食事/ドリンク、ウェイターサービスなど。さらにクリッパーズ・ビジネス運営部門のジリアン・ズッカー社長いわく、この席の大きな魅力は、ハリウッドで商売をする有名人やセレブには欠かせない「注目」を得られることだという。
「テレビタレントやミュージシャン、映画俳優であろうと、プロジェクトに取り組んでいるスターにとって、スター・コートサイドはファンとして試合を楽しみながら、同時にメディア露出を得られる素晴らしい機会になる」
10年ほど前、不人気チームだったクリッパーズのチケットは、同じアリーナをシェアするロサンゼルス・レイカーズの約半額だった。そこからクリス・ポールやブレイク・グリフィンの活躍、さらにスティーブ・バルマーの球団買収を経て集客率を伸ばし、ジェイ・Zやケヴィン・ハート、ジェームズ・L・ブルックス(映画監督)、ボブ・アイガー(ディズニーのCEO)など各界の著名人も頻繁に試合観戦に訪れるようになった。
1シーズン/42試合で17万5000ドルというのは、一般人の感覚からすればとんでもない値段だが、これでもNBAで最高値ではなく、ニューヨーク・ニックスやゴールデンステイト・ウォリアーズではさらに高額なチケットを提供している。
参考記事:「ESPN」