クリッパーズのリバースHCがノビツキーに最高に粋な計らい
現地25日にステイプルズ・センターで行われたロサンゼルス・クリッパーズ対ダラス・マーベリックス戦でのこと。すでに3ゴール差でクリッパーズの勝利が確定していた第4Q残り9秒、ドック・リバースHCは本来ならば必要のないタイムアウトをコールした。今季限りでの引退が濃厚なダーク・ノビツキーに対する粋な計らいだ。
リバースHCはスコアラーズテーブルに歩み寄り、アナウンサーのマイクを手に取ると、ノビツキーの名前を呼んだ。
「最も偉大な選手の1人、ダーク・ノビツキー!」
それから客席に向かって「Let’s go! Let’s go!」と拍手を促すと、アリーナではスタンディングオベーションが巻き起こる。ノビツキーは感激の表情を浮かべながら手をあげて声援に応えた。
▼素敵すぎる!!
https://twitter.com/dallasmavs/status/1100274102592565248
この日のノビツキーは先発センターとして26分出場して12得点をマーク。恐らくこれがキャリア最後のステイプルズセンターでの試合となる。ノビツキーは試合後、リバースHCの計らいについて「素敵だった。感謝の気持ちでいっぱいだ」と語った。
「最初は『ドック(リバースHC)はなぜタイムアウトをコールするんだ?』と思った。『9秒しか残っていないのになぜ?何が目的だ?』とね。すると彼はマイクを手に取った。理解するのに時間がかかったけど、すごくありがたかった。感動の瞬間だったよ」
– ダーク・ノビツキー
またマブスのリック・カーライルHCは、「あんなのは初めて見た。ドックは特別。私が最も尊敬する人間の一人だ」とリバースHCを称賛。マブスオーナーのマーク・キューバンも、試合後にTwitterで「ありがとうドック」と敵指揮官に向けて感謝のメッセージを発信した。
勝利したクリッパーズは、モントレズ・ハレルがキャリアハイの32得点をマーク。今季チームの得点リーダーだったトバイアス・ハリスを2月のデッドライン前に放出したことで低迷するかと思われたが、トレード後の7試合で5勝2敗の好成績を収めており、現地26日の時点で34勝28敗のウェスト7位となっている。
一方で5連敗となったマブスは、ルカ・ドンチッチが28得点、10アシスト、10リバウンドをあげて、シーズン4回目のトリプルダブルを達成した。
現在ノビツキーはキャリア通算得点で3万1340点。NBA歴代6位のウィルト・チェンバレンまであと79点に迫っている。
ボックススコア:「NBA」