メンフィス・グリズリーズが第6戦でウルブズ破り7年ぶりのプレイオフシリーズ勝利
現地4月29日、ウェスト2位のメンフィス・グリズリーズがターゲット・センターで行われた2022プレイオフ・ファーストラウンド第6戦で、ミネソタ・ティンバーウルブズに114-106で勝利。シリーズを4勝目をあげ、ウェスト準決勝に進出した。
グリズリーズが第1ラウンドを突破するのは、2014-15シーズン以来7年ぶりとなる。
第3Q終了時で10点ビハインドを背負うピンチに陥っていたこの日のグリズリーズ。第4Qに入ってから、ジャレン・ジャクソンJr.やタイアス・ジョーンズの活躍で一気に点差を詰めると、残り時間3分にはデズモンド・ベインがコーナースリーを沈め、第2Q中盤以降で初となるリードを奪取する。
▼ラスト3分の接戦
クラッチタイムでのグリズリーズは、オフェンスリバウンドから連続でビッグショットを決めてリードを維持。第4Qを40-22でアウトスコアする逆転劇を演じてカンファレンス・セミファイナルへと駒を進めた。
グリズリーズは、ベインとディロン・ブルックスがそれぞれチームハイ23得点、ジャクソンJr.が18得点/14リバウンド、ジャ・モラントが17得点/11アシストと、スターターがバランスの取れた活躍。17得点/11リバウンドのダブルダブルを記録したベンチ出場のブランドン・クラークは、第4Q終盤にオフェンスリバウンドからチームに流れを引き寄せた。
グリズリーズは、ウェスト準決勝でダラス・マーベリックスと対戦。シリーズ第1戦は現地5月2日に行われる。
終盤に競り負けたウルブズ
一方で敗れたウルブズは、2年目のアンソニー・エドワーズがゲームハイ30得点、ジェイデン・マクダニエルズがベンチからキャリア最多の24得点で奮闘。4年ぶりのプレイオフ進出で、ウェスト2位チーム相手に予想以上の大健闘を見せた。
グリズリーズの4勝2敗で終わったグリズリーズとウルブズの第1ラウンドだが、むしろウルブズがシリーズを通して主導権を握っていたようにも感じられる。
同シリーズでは、合計6試合/288分間のプレイタイムの内、約7割にあたる200分29秒間でウルブズがリード。勝者のグリズリーズがリードしていたのはわずか76分41秒間(26.6%)だった(残りの約4分間はタイ)。
シリーズ勝敗の決め手となったのは第4Qのパフォーマンス。ウルブズは4敗中3試合で第4Qの二桁リードから逆転負け。シリーズ通算の第4Q得点で、グリズリーズが198-136でウルブズを上回る結果となった。
また今季ポストシーズンのウルブズは、プレイ・イン・トーナメントを含め、動物保護のアクティビストがコートに乱入した試合で3勝0敗。反対に、動物保護アクティビストが乱入しなかった試合では1勝もできていない(0勝4敗)。
▼プレイ・イン
▼第4戦
現地メディアによると、コートに乱入したのは、いずれも国際的なアニマル・ライツ運動の団体『Direct Action Everywhere』に所属するメンバーとのこと。アメリカで大手の養鶏場を運営するウルブズオーナーのグレン・テイラーに対する抗議活動の一環だという。
テイラーが所有する『Rembrandt Farms』では、今年3月に大規模な鳥インフルエンザ流行が確認。感染したとみられる約500万羽の鶏が「換気停止」という手法で窒息死の殺処分となったため、そのやり方が非人道的だと動物保護団体などから批判が殺到した。
ボックススコア:「NBA」