グリズリーズの若手選手がイグダーラに苦言、「彼のトレード成立が待ち遠しい」
昨年7月にゴールデンステイト・ウォリアーズからメンフィス・グリズリーズへとトレード放出されたアンドレ・イグダーラは、今シーズンを1秒もプレイしていない。
トレードが成立した当初から、イグダーラはグリズリーズからの退団を要求。バイアウトによる優勝候補チームへの移籍を希望していたとされている。対するグリズリーズは、バイアウトの提案には応じず、それなりの見返りが得られるトレードを模索する意思を明確にした。
オフシーズンでのグリズリーズは、長年チームの司令塔を務めたマイク・コンリーを放出したばかり。今季もボトムチームになるだろうとの見方が強く、36歳になるイグダーラとしては、残り少ないキャリアの1年を再建中のチームで過ごしたくないと考えたのだろう。
要望が通らなかったイグダーラは、9月に開催されたグリズリーズのメディアデーやトレーニングキャンプへの参加を拒否し、グリズリーズもそれを良しとした。
それから約4カ月、若手中心のグリズリーズは予想以上の大健闘を見せた。シーズン50試合を終えた時点で25勝25敗のウェスト8位。十分にプレイオフを狙える位置にいる。それでもイグダーラの「優勝候補チームに移籍したい」という考えは変わらない。
『The Athletic』のDavid Aldridge記者によると、イグダーラはもし今季トレードデッドライン(現地2月6日)までに希望するチーム(LA?)へのトレードが実現しない場合、このままシーズンを全休するつもりだという。
この報道に対して、グリズリーズの若手コアの一人であるディロン・ブルックスが苦言。「イグダーラは素晴らしい選手」としながらも、「早くトレードが成立してほしい」と語った。
「テレビでイグダーラが僕たちのチームについて語っているのを見た。どうでもいいけどね。アンドレ・イグダーラは素晴らしい選手だ。彼自身のキャリアにとって正しいことをしていると思う。でも僕たちには関係ない」
「こんなことで気が散ったりはしない。むしろ笑えるくらいだ。契約下にあるのに、チームと一緒にいたくない選手。彼がトレードされる日が待ち遠しいよ。そうなれば彼と対戦して、メンフィスの良さを教えてあげられるからね」
– ディロン・ブルックス
すると、グリズリーズルーキーで今季新人王最有力候補のジャ・モラントが、ブルックスの発言を引用したツイートを絵文字を交えてリツイート。
さらにモラントは、「F—k Iguodala」(フ〇ック、イグダーラ)と発言したユーザーのツイートに「いいね」を押している。
個人的に、今のグリズリーズにイグダーラが加われば、すごく面白いチームになると思っていたが、関係修復はすでに手遅れな状態だろう。
今季トレードデッドラインは2月6日。イグダーラ騒動がどう収集するのか注目したい。
参考記事:「ESPN」