スパーズとホーネッツが2022プレイ・イン・トーナメント初戦敗退
NBAでは現地4月13日、東西の9位と10位がプレイ・イン・トーナメントの試合を対戦。アトランタ・ホークスとニューオリンズ・ペリカンズがそれぞれのカンファレンスで勝ち上がり、8位シードでのプレイオフ進出のチャンスを手にした。
今年のプレイ・イン・トーナメント9位/10位戦は、いずれもワンサイドゲームで決着。第1試合では、イースト9位のホークスが132-102で10位のシャーロット・ホーネッツを撃破した。
ホークスvsホーネッツ戦では、第1Qを32-23で上回ったホークスが終始主導権をキープ。トレイ・ヤングが24得点/11アシストのダブルダブル、デアンドレ・ハンターが22得点でチームを牽引した。
▼ヤング
敗れたホーネッツは、ラメロ・ボールが26得点/8アシスト、テリー・ロジアーが21得点で奮闘。2016年から6シーズン連続でプレイオフ進出を逃すこととなった。
ここ6シーズンで自身最高の成績(43勝39敗)を収めた今季ホーネッツだったが、今年のイーストは全体的にレベルが底上げされたため、最終成績は3年連続でカンファレンス10位。一方で勝利したホークスは、現地15日にプレイオフ最後の椅子を掛けてクリーブランド・キャバリアーズと対戦する。
3年連続アウト
ウェストの9位/10位戦では、ニューオリンズ・ペリカンズがサンアントニオ・スパーズに113-103で快勝。今季トレードデッドラインでペリカンズに移籍したCJ・マッカラムが32得点、ブランドン・イングラムが27得点、ヨナス・バランチュナスが22得点/14リバウンドでチームを勝利に導いた。
▼新人のハーブ・ジョーンズも後半に超ファインプレイ。同じポゼッションでブロックとスティールを1度に記録すると、そのままコースト・トゥ・コーストでダンクを叩き込む
次にペリカンズは、ロサンゼルス・クリッパーズと8位シードをかけて対戦。勝利すれば、4年ぶりのプレイオフ進出となる。
敗れたスパーズは、デビン・バッセルがチームハイ23得点、デジャンテ・マレーとヤコブ・ポートルがそれぞれ16得点をマーク。シーズン一のビッグゲームに先発出場した今季リーグ最年少新人のジョシュ・プリモは、FG3本すべてに失敗して0得点に終わった。
21世紀に入ってからは常勝軍団として常にウェストの上位に君臨してきたポポビッチ指揮下のスパーズだったが、“ビッグスリー”の引退とカワイ・レナードの退団により20年にわたるダイナスティが崩壊し、現在は3年連続でプレイオフ進出ならず。有力な若手選手を何人か抱えており、その筆頭であるデジャンテ・マレーもついにオールスターへと躍進を遂げたが、ここからスパーズが再び優勝候補に返り咲くには、リーグトップ10レベルの絶対的エースの獲得が不可欠だろう。
スパーズは2022年ドラフトにおいて全体9位指名が濃厚。トップ4に浮上できる確率は20.3%、さらに1位指名権を手にする確率は4.5%だ。さらに今年は、セルティックスとラプターズの1巡目指名権も保持している(どちらも20位以下)。
もし今夏のドラフトロッタリーでトップ4に入る幸運に恵まれれば、スパーズの再建は一気に加速するはず。仮に確率通り全体9位指名に終わっても、ドラフト一桁台の指名権を手にするのは、1997年のティム・ダンカン(全体1位)以来25年ぶりとなる。
なお今季のNBAでは、ロサンゼルス・レイカーズがすでにレギュラーシーズン敗退。レイカーズもしくはスパーズのどちらかが出場しないプレイオフは、NBA史上初めてだ。
ボックススコア:「NBA」