テイタムが終了ブザーと同時に逆転レイアップ、セルティックスがシリーズ初戦勝利
NBAでは現地4月17日、イースト2位シードのボストン・セルティックスと7位シードのブルックリン・ネッツが衝突する注目のプレイオフ第1ラウンドシリーズが開幕。終盤に1ゴール差を争う死闘を繰り広げた末、ホームチームのセルティックスがブザービーターで逆転勝利するという劇的な決着となった。
試合は、第4Q残り46秒にネッツがカイリー・アービングのスリーで3点リードを奪取。窮地に立たされたセルティックスは、タイムアウト後の攻撃で素早く2ポイントを決めて1点差に詰め寄ると、続くネッツのポゼッションを見事なチームディフェンスで死守。残り13秒でボールを奪い返すと、そのままタイムアウトを使わずに攻め入り、マーカス・スマートのアシストからジェイソン・テイタムが終了のブザーと同時に逆転のレイアップをねじ込んだ。
冷静な判断力で決勝点につながるアシストを出したスマートに、時間ギリギリでスピンムーブからのタフショットをねじ込んだテイタム。その直前のチームディフェンス、そしてタイムアウトをコールしなかったイーメイ・ユドーカHCの采配も見事だ。
なお決勝プレイについて、スマートはもともとアル・ホーフォードに最後のショットを託すつもりでポンプフェイクからドライブを仕掛けたとのこと。試合後の会見で、「アル(ホーフォード)にパスを出すつもりだったが、ボールを手放す直前にJT(テイタム)がカットするのが見えた」と明かしている。
一方のテイタムは、スマートがラストショットを打つと思っていた模様。絶妙なタイミングでゴールに向けて走ったのも、カットというよりもオフェンスリバウンドを取りに行こうとしていたのかもしれない。試合後のインタビューでは、「誰もが『マーカスが打つ』と思ったはず。だが彼がドリブルを仕掛けた瞬間に目が合い、素晴らしいパスを出してくれた」と語った。
「ホームで行われたプレイオフの試合でブザービーターによる勝利。これに勝るものはない」
– ジェイソン・テイタム
▼チャールズ・バークレーのライブリアクション
第1戦のヒーローとなったテイタムは、45分の出場で31得点/8アシストをマーク。守備面での活躍ぶりも素晴らしく、ゲームを通して相手チームのエースとマッチアップしながら、後半にはデュラントとアービングのジャンプショットを1on1でブルックする超ファインプレイを決めている。
第1戦でのセルティックスはテイタムの他、ジェイレン・ブラウンが23得点、スマートとホーフォードがそれぞれ20得点をあげた。
惜しくも初戦を落としたネッツでは、アービングがゲーム最多の39得点、デュラントが23得点を記録している。
ネッツ対セルティックスのシリーズは、今年の第1ラウンドで最も注目度の高いマッチアップの一つ。第1戦からハイレベルな攻防を見せてくれた。
シリーズ第2戦は、現地4月20日に行われる。
ボックススコア:「NBA」