レイカーズがOKCとトレード合意、デニス・シュルーダー獲得へ
2月の昨季トレードデッドライン以来9カ月ぶりのトレード成立か?
『The Athletic』によると現地16日、ロサンゼルス・レイカーズとオクラホマシティ・サンダーがトレードに合意したとのこと。レイカーズはダニー・グリーンと2020ドラフト28位指名権をサンダーに送り、ガードのデニス・シュルーダーを獲得するという。
なおレイカーズは、アンソニー・デイビス獲得の際、去年のドラフト指名権(全体4位)をペリカンズに譲渡しているので、今年の28位指名権をそのままの形でトレードすることができない(2年連続での1巡目指名権トレードは禁止)。
最初にレイカーズがドラフト28位で選手を指名してからOKCに送ることになるので、トレードが正式に成立するのは現地18日のドラフト以降となる。
昨季のシュルーダーは、主にベンチから65試合の出場で18.9得点、4.0アシスト、スリー成功率38.5%(キャリアハイ)と好スタッツを記録。
サンダーの「スリー・ガード」ラインアップの1人として攻守で活躍し、シーズン第9週に自身初のプレイヤーズ・オブ・ザ・ウィークに選出された他、2020年のシックスマン賞では2位の票数を獲得した。
▼2020プレイオフ
現地メディアの報道によると、レイカーズはラジョン・ロンドとの再契約が難しいと踏んだため、今回のトレードに動いた模様。昨季プレイオフでの大活躍により、ロンドの株が急上昇ことで、ロサンゼルス・クリッパーズをはじめとした複数のチームがロンドにそれなりのオファーを提示すると予想される。
他にもレイカーズでは、同日にアンソニー・デイビスが来季2870万ドルのプレイヤーオプションを破棄。これによりデイビスは制限なしのFAとなるが、レイカーズと再契約を結ぶのはほぼ確実だ。
OKCの再建
今オフは、クリス・ポールもトレード放出されるだろうとの見方が強い。もし実現すれば、サンダーは完全な再建モードに突入だ。
ここ数年のサンダーは、ラッセル・ウェストブルックやポール・ジョージの放出などで、大量のアセットを掻き集めてきた。2020年~26年にかけての、この先7回のドラフトにおいて、合計15個の1巡目指名権を保有している(自軍の指名権含め)。
▼OKCの1巡目指名権
- 2020:ナゲッツ指名権(25位)、レイカーズ指名権(28位)
- 2021:自軍(ロケッツとのトップ5保護のスワップ権)、ヒート(トップ5保護のスワップ権)
- 2022:自軍(ロッタリー保護付き)、クリッパーズ(保護なし)
- 2023:自軍(LACとのスワップ権)、ヒート(ロッタリー保護付き)
- 2024:自軍、クリッパーズ(保護なし)、ロケッツ(トップ5保護付き)
- 2025:自軍(クリッパーズ/ロケッツとのトップ10保護付きスワップ権)
- 2026:自軍、クリッパーズ、ロケッツ(トップ5保護付き)
サンダーのサム・プレスティは、超辣腕なGMだと思う。プレイオフ進出を1度も逃すことなく、これだけのアセットを手に入れた。特に2021年と2022年のNBAドラフトは、それぞれ豊作の年になると予想されている(特に2022は高校生のドラフト入りが再開禁となる見込み)。
これだけ弾数があれば、後のMVPを3年連続で指名した「00年代後半の奇跡(ケビン・デュラント、ラッセル・ウェストブルック、ジェイムス・ハーデン)」を再現できるかも?
参考記事:「NBA」