ランス・スティーブンソンがペイサーズと2度目の10日間契約へ
インディアナ・ペイサーズは現地11日、コロナウイルス関連のハードシップ条項を使ってベテランガードのランス・スティーブンソンと10日間契約で再契約を結んだことを発表。スティーブンソンは1度目の10日間契約が前日に終了したばかりだった。
1月1日に古巣ペイサーズに加入したスティーブンソンは、5試合の出場で14.2得点/5.0アシストを平均。5日のネッツ戦で30得点をマークするなど存在感を発揮し、シーズン低迷中のチームとファンを盛り上げた。
チームメイトのドマンタス・サボニスがキャリアハイ42得点をマークした8日のジャズ戦では、同じく自己最多の14アシストをマーク。試合後、ペイサーズのリック・カーライルHCは「ドマス(サボニス)がキャリアハイを記録できたのはランスの貢献も大きい。彼らの相性は抜群だ」と、スティーブンソンのプレイメイク力を大絶賛している。
「ランスはオンボールでたくさんのことができる選手。冷静でありつつも予測不可能なプレイができる。そんな彼の能力のおかげで、ドマスや他のチームメイトたちが伸び伸びとプレイるようになっている。彼の魅力は、そのアンセルフィッシュさ。選手として、そして人として素晴らしい個性だと思う」
通常の「10日間契約」は、1選手/1シーズンにつき最大2回まで。また10日間契約の選手を加入させるには15選手のロスター内に収める必要があり、その契約金はサラリーキャップとラグジュアリータックスに計上される。
ただ今季に限り、チームに安全衛生プロトコル入りしている選手がいる場合は、特例のハードシップ条項が適用されるため、それらの制限が撤廃される(契約回数に制限がなく、ロスタースポットやキャップにも計上されない)。よってペイサーズは、スティーブンソンと3度目の10日間契約を結ぶことも可能だ。
ニューヨークタイムズ紙のマーク・ステイン記者によると、今後ペイサーズはスティーブンソンと残りシーズン保証の本契約を結ぶつもりとのこと。ただスティーブンソンをハードシップ条項下の10日間契約でキープし続けながらロスタースポットに空きを作ることで、トレードの際に数字合わせの選手/サラリーを受け入れるためのフレキシビリティを保持できる。
参考記事:「NBA」