2021-22シーズンGMアンケート調査:優勝最有力候補はぶっちぎりでネッツ
NBA.comが現地10月5日、2週間後に開幕となる2021-22シーズンの「GM Survey」を公開した。
GM Surveyは、NBA全30チームのゼネラルマネージャー(GM)を対象に実施される毎年恒例のリーグ公式アンケート調査。「優勝候補チーム」や「MVP」の予想から、スターや新人や、ヘッドコーチの評価など、GMたちによるシーズンの展望がまとめられている。
GM SURVEY2021-22
1.シーズン展望
Q:2022年NBAファイナルの勝者は?
- ブルックリン・ネッツ – 72%
- ロサンゼルス・レイカーズ – 17%
- ミルウォーキー・バックス – 10%
※昨季予想:レイカーズ – 81%
ケビン・デュラント、ジェイムス・ハーデン、カイリー・アービングのビッグスリーを有するブルックリン・ネッツがダントツの一番人気。今オフは大ベテランのパティ・ミルズやポール・ミルサップ獲得で戦力強化に成功しており、主力の怪我さえなければ間違いなく今季優勝の最有力候補だろう。
昨季王者のミルウォーキー・バックスは、30票中わずか3票しか獲得できなかった。
▼2020-21バックスのプレイオフハイライト
2.アワードとプレイヤー
Q:2021-22シーズンのMVPは?
- ケビン・デュラント – 37%
- ルカ・ドンチッチ – 33%
- ヤニス・アデトクンボ – 13%
- ジョエル・エンビード – 7%
ジェイムス・ハーデン – 7% - ステフィン・カリー – 3%
※昨季予想:ヤニス・アデトクンボ – 32%
GMたちによるMVPレースの1番人気は、東京五輪でも大活躍だったネッツのケビン・デュラント。今季でNBA4年目となるダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチが僅差で2位につけている。
なお2020-21シーズンのMVPだったニコラ・ヨキッチは0票。過去の例を見ると、2年連続でのMVP受賞を実現させるには、個人とチーム成績の両方で昨季の数字を上回る必要がありそうだ。
Q:新たに球団を立ち上げるとして、好きな選手を1人選べるとすれば?
- ルカ・ドンチッチ – 43%
- ヤニス・アデトクンボ – 40%
昨季までの実績以上に、年齢とポテンシャルが重視されるこの質問。今年は22歳のドンチッチと26歳のアデトクンボの2人が大多数の票を集めた。
Q:各ポジションのベストプレイヤーは?
PG | ステフィン・カリー | 57% |
SG | ジェイムス・ハーデン | 63% |
SF | ケビン・デュラント | 67% |
PF | ヤニス・アデトクン | 63% |
C | ニコラ・ヨキッチ | 63% |
開幕前にGMたちが選んだ2021-22シーズンのベスト5。なおレブロン・ジェームズはPG(4位)、SF(2位)、PF(2位)の3ポジション、ルカ・ドンチッチはPG(3位)、SG(3位)の2ポジションで上位に入った。
Q:今季にブレイクしそうな選手は?
- ジャレン・ジャクソンJr. – 17%
- アンソニー・エドワーズ – 13%
- マイケル・ポーターJr. – 10%
- ジャ・モラント – 8%
ケルドン・ジョンソン – 8%
ダリアス・ガーランド – 8%
ケビン・ポーターjr. – 8%
ドンチッチやトレイ・ヤングと同期のジャレン・ジャクソンJr.(2018年4位指名)が一番人気。
Q:ベストディフェンダーは?
- ヤニス・アデトクンボ:47%
- ルディ・ゴベア:17%
- ドリュー・ホリデー:10%
カワイ・レナード:10% - ベン・シモンズ:7%
昨季DPOYのルディ・ゴベアを抑えて、ヤニス・アデトクンが1位。昨季ファイナルでのアデトクンボは、NBAプレイオフ史に残る守備プレイを決めている。
Q:ベストパサーは?
- レブロン・ジェームズ:33%
ニコラ・ヨキッチ:33% - クリス・ポール:10%
- ルカ・ドンチッチ:7%
Q:最もアスレチックな選手は?
- ザイオン・ウィリアムソン:27%
- ヤニス・アデトクンボ:20%
- アンソニー・エドワーズ:17%
- ザック・ラビーン:13%
- ジャ・モラント:10%
昨季のザイオン・ウィリアムソンは、リストリクテッドエリア内における平均FG成功数で、2位のヤニス・アデトクンボ(7.3本)に大差をつけるリーグ首位の9.0本を記録。リーグ2年目にして、ペイントエリアではまさにアンストッパブルだった。
Q:最も万能な選手は?
- レブロン・ジェームズ:57%
- ヤニス・アデトクンボ:17%
- ケビン・デュラント:13%
- カワイ・レナード:7%
ルカ・ドンチッチ:7%
Q:ラストショットを託したい選手は?
- ケビン・デュラント:41%
- ステフィン・カリー:24%
- デイミアン・リラード:17%
- ルカ・ドンチッチ:7%
ニコラ・ヨキッチ:7%
3.ルーキー&インターナショナル
Q:2021-22シーズンの新人王は?
- ジェイレン・グリーン:47%
- ケイド・カニングハム:40%
- ジェイレン・サグス:7%
2021ドラフト2位指名のジェイレン・グリーン(ロケッツ)が今季ルーキー・オブ・ザ・イヤーの下馬評で最多票数を獲得。ドラフト1位指名のケイド・カニングハムは1票差で2位に選ばれた。
Q:海外出身のベストプレイヤーは?
- ヤニス・アデトクンボ:60%
- ルカ・ドンチッチ:27%
- ニコラ・ヨキッチ:13%
今のインターナショナル勢は、ヤニスやドンチッチ、ヨキッチの他にも、ジョエル・エンビード、ルディ・ゴベア、ベン・シモンズ、パスカル・シアカム、デアンドレ・エイトンなど、とにかくサイズに恵まれた選手が豊富。またバックコートには、ジャマール・マレーやシェイ・ギルジアス・アレクサンダーらがいる。
もし今、「チームUSA」(カリー、ハーデン、レブロン、KD、デイビス、リラード、テイタム)対「チームWorld」(ドンチッチ、マレー、シモンズ、ヤニス、ヨキッチ、エンビード、ゴベア)みたいな試合が実現されれば、面白い勝負になりそうだ。
4.チームとヘッドコーチ
Q:最も優秀なヘッドコーチは?
- エリック・スポールストラ(ヒート):50%
- モンティ・ウィリアムズ(サンズ):17%
- クイン・シュナイダー:14%
- グレッグ・ポポビッチ:10%
昨季サンズをファイナルに導いたモンティ・ウィリアムズHCが上位に浮上。
Q:試合中のアジャストメントに最も長けたコーチは?
- ティロン・ルー:37%
- リック・カーライル:27%
- エリック・スポールストラ:15%
- ニック・ナース:7%
モンティ・ウィリアムズ:7%
Q:現役選手の中で優秀なコーチになれそうなのは?
- クリス・ポール:34%
- ラジョン・ロンド:14%
- TJ・マコーネル:10%
- マイク・コンリー:7%
ユドニス・ハスレム:7%
ギャレット・テンプル:7%
Q:最も将来有望な若手コアを持つチームは?
- ホークス:50%
- ロケッツ:10%
- グリズリーズ:7%
セルティックス:7%
ペリカンズ:7%サンズ:7%
トレイ・ヤングやジョン・コリンズ、ディアンドレ・ハンター、ケビン・ハーターらをはじめ、20代前半の若手選手たちを中心に大躍進を遂げた昨季のホークス。今季も各選手たちの成長と共に、チームとしてさらなるステップアップを遂げるはずだ。
Q:昨季と比べて最も成長しそうなチームは?
- ブルズ:27%
- ウォリアーズ:13%
レイカーズ:13% - ホーネッツ:10%
- ペリカンズ:7%
ラプターズ:7%
デマー・デローザンやロンゾ・ボール加入で戦力アップに大成功したシカゴ・ブルズが得票数1位。また、クレイ・トンプソンが復帰するゴールデンステイト・ウォリアーズと、ラッセル・ウェストブルック獲得でビッグスリー体制となったロサンゼルス・レイカーズも上位となった。
この3チームは、エースの長期離脱といった不運なアクシデントでもない限り、昨季よりも大きく成績を伸ばすと予想されている。
参考記事:「NBA」