元オールスターのポール・ミルサップがブルックリン・ネッツと契約合意
リング獲得のために割安のサラリーでも構わないという有力な大ベテラン選手たちが集まってくる。スーパーチーム/ビッグマーケットチームの強みだ。
The Athleticのシャムズ・シャラニア記者によると現地9月2日、ポール・ミルサップがブルックリン・ネッツとの契約に合意した模様。報道によれば、ミルサップは今夏FAでネッツの他にもウォリアーズやクリッパーズ、ブルズなど複数のチームからオファーを受けていたようだが、最終的にその中で最も優勝に近そうなネッツを選んだ。
昨季のミルサップはデンバー・ナゲッツでの56試合で9.0得点、4.7リバウンドを平均と、プロ2年目の2007-08シーズン以降で自身ワーストとなるスタッツを記録。アーロン・ゴードンがチームに加入したレギュラーシーズン後半とプレイオフではスターティングラインアップから外れ、プレイタイムが大きく減少していた。
ミルサップは現在36歳。4度のオールスターに輝いた10年代中盤の全盛期と比べてパフォーマンスは確実に衰えているものの、平均出場時間20分以下のベンチプレイヤーとしてはまだまだ有力。バスケットボールIQが高く、ストレッチビッグやカッター、ディフェンダーとして手堅い活躍ができる大ベテランのパワーフォワードだ。
▼ミルサップのナゲッツハイライト
今オフのネッツはミルサップの他にも、パティ・ミルズとジェームズ・ジョンソンをFAで獲得。さらにケビン・デュラント、ブレイク・グリフィン、ブルース・ブラウンと延長契約/再契約を結んだ。
2021-22シーズンネッツのデプスチャートは:
- PG:カイリー・アービング、パティ・ミルズ、キャム・トーマス(新人)
- SG:ジェイムス・ハーデン、デアンドレ・ベンブリー、ジェボン・カーター
- SF:ジョー・ハリス、ブルース・ブラウン
- PF:ケビン・デュラント、ポール・ミルサップ、ジェームズ・ジョンソン
- C:ブレイク・グリフィン、ニコラス・クラクストン、デアンドレ・ジョーダン
昨季と同じく、サイズがやや乏しい代わりにスモールラインアップのオフェンス力に特化したロスター。なお現地メディアによると、デアンドレ・ジョーダンはチームと契約バイアウトを交渉中だという。
今夏FAでミルズとミルサップのベテラン2人を獲得できたのは大きい。ミルサップは、昨季のジェフ・グリーンのようなストレッチビッグ/スモールラインアップのセンターといった役割を任されることになるだろう。
参考記事:「NBA」