ウェストブルックが5試合連続TD、サンダーはラプターズの連勝をストップ
オクラホマシティ・サンダーのラッセル・ウェストブルックが現地18日、エア・カナダ・センターで行われたイースト首位トロント・ラプターズとのロードゲームで37得点、14アシスト、13リバウンドの大活躍。5試合連続となるトリプルダブルを記録してチームを132-125での勝利へと導き、ラプターズの連勝を11で止めた。
この日のウェストブルックが特に輝いたのは終盤で、サンダーの1点ビハインドで迎えた第4Q残り6分30秒からチームの22得点中17得点をスコア。残り時間40秒にレイアップをねじ込んでリードを奪うと、続いて残り12秒に試合を4点差とするプルアップジャンパーを沈め、敵地での金星につなげた。
連勝を6に伸ばしたサンダーは、ウェストブルックの他に、スティーブン・アダムスが25得点、8リバウンドを獲得。ウェストブルックとのツーマンゲームがいつも以上に息ぴったりで、ピック&ロールの守備がやや苦手なラプターズ(バランチュナスがオンの時は特に)のインサイドを積極的に攻めて突破口を開いた。
新生ブリュワー
コーリー・ブリュワーがここまで見事にサンダーにフィットするなんて誰に想像できただろう。
今季のブリュワーは、2月28日にレイカーズから解雇されるまでの54試合で、10得点以上を記録したのがわずか4試合だったが、サンダー移籍後は8試合中6試合で二桁得点をマーク。キャリア3P成功率が28.3%と、決してロングレンジが得意な選手ではないが、ここ8試合では42.9%の高確率を維持している。
今のところブリュワーは、まさにサンダーが必要としていたウィングのロールプレイヤーだ。常に全力でコートを走り、オフェンスでは無駄にドリブルをついたりせず、的確なポジションにスポットアップしてオープンスリーを放ち、クローズアウトが飛んでくればドライブでインサイドを攻める。大学時代の恩師であるビリー・ドノバンHCからの信頼も厚く、18日のラプターズ戦でも、勝負所でデマー・デローザンの守備を任されていた。
アンドレ・ロバーソンの負傷離脱から失速気味だったサンダーだが、3月に入ってからは7勝2敗と復調。ブリュワーがこのままスリー成功率40%以上を維持するのは難しいかもしれないが、せめてリーグ平均付近の35~36%の確率で沈められれば、それだけでチームの柔軟性が高まる。
▼16日のLAC戦ではシーズンハイの22得点、6スティール
一方で敗れたラプターズは、デマー・デローザンが24得点、カイル・ラウリーが22得点/10アシストを記録。ベンチ得点でサンダーを大幅に上回り(57-23)、第4Q残り3分でラウリーがファウルアウトするというピンチに立たされながらも、最後まで僅差で粘ったが、残り時間30秒に同点を狙ったデローザンのレイアップアテンプトでファウルの笛が鳴らず、アンフェアな判定に選手たちが痺れを切らせ、そこから総崩れしてしまった。
残り時間8秒には、デローザン、サージ・イバカ、ドウェイン・ケイシーHCの3人がテクニカルファウルで退場処分となっている。
エア・カナダ・センターでは「referees suck!!」(審判は無能)の大合唱が鳴り響き、試合後に審判は警備員にエスコートされながらコートを後にした。
最高にエキサイティングな好勝負だっただけに、最後の最後で後味の悪い形になってしまったのが少し残念だ。
ボックススコア:「NBA」