サージ・イバカが膝の手術で4~6週間離脱
オクラホマシティ・サンダーは現地17日、フォワードのサージ・イバカが関節鏡の手術を受けたことを発表した。手術は無事成功したものの、今のところプレイオフ開始までに復帰できるかどうかわからない状態だ。
サンダーのサム・プレスティGMによると、イバカは2月終盤あたりから右膝に痛みを訴えていたとのこと。薬物治療や練習時間の削減などで自然回復を試みたがあまり効果がなく、手術に踏み切ることにしたという。ひざの構造的な損傷は確認されなかったようで、復帰時期は4~6週間後になるとしている。
サンダーにとって、このタイミングでのイバカの戦線離脱は大打撃だ。特にラッセル・ウェストブルックのパフォーマンスに大きな影響を及ぼしそうな気がする。
イバカはサンダーディフェンスの中心的存在を担っており、今季64試合でチームハイの5.7ディフェンスリバウンドとリーグ2位の2.4ブロックを平均。ゴール下の守備だけでなく、ペリメーターのカバーやウィークサイドへのローテーションなどもスムーズにこなせる上、スティールを狙ってギャンブルする癖があるウェストブルックを幾度となく救ってきた。
▼イバカ、2015年2月ブロックショットハイライト
またオフェンス面でもチームのサードオプションとして活躍しており、平均14.3得点を記録。今季はペイントエリアでの得点が少なくなったが、その代わりにアウトサイドシュートが大幅に上達した。ストレッチフォーとして相手のビッグマンをスリーポイントラインまで誘き出し、ウェストブルックがドライブからインサイドで大暴れできるスペースを作り出している。
▼イバカ、1月スリーポイントハイライト
現在サンダーは15試合を残した時点で37勝30敗のウェスト9位。8位のニューオリンズ・ペリカンズと成績は同じだが、タイブレーカーをすでに奪われている。かなりのピンチだ。
とはいえ、ケビン・デュラントが遅くても来週中には復帰すると予想されており、スケジュールも残り15試合中7試合が勝率5割以下チームとの対戦、9試合がホーム戦と、ペリカンズに比べて易しい(ペリカンズはウォリアーズ×2/ロケッツ×2を含む15試合中10試合が勝率5割以上チームとの対戦で、ホーム戦はわずか6試合という鬼スケジュール)。
とりあえずデュラントが完全復帰するまで今のポジションを維持できるかどうかにかかっている。ウェストブルックが無理をしすぎて潰れてしまうことだけはないよう祈りたい。
Image by Keith Allison/Flickr
参考記事:「ESPN」