チームUSAが準々決勝でスペインに快勝、10大会連続でベスト4進出へ
8月3日、東京オリンピック男子バスケットボールでは、FIBAランキング1位のアメリカ代表と2位のスペイン代表が準々決勝を対戦。アメリカが95-81で2019年ワールドカップ王者のスペインを下し、準決勝に駒を進めた。
前半は僅差の競り合いとなったアメリカとスペインの準々決勝。第2Qにはスペインが10点リードを奪う場面もあったが、アメリカはハーフタイムまでにスコアを43-43のイーブンに戻すと、後半に入ってから一気に加速。第3Q開始から22-6のランを仕掛け、あっという間に主導権を掌握する。
スペインは第4Q序盤に4点差まで巻き返す健闘を見せたが、アメリカはデイミアン・リラードとジェイソン・テイタムの連続得点ですぐに二桁点差に戻すと、そのまま最後までリードを維持した。
この日のアメリカは、ケビン・デュラントがチームハイ29得点で活躍。デュラントは試合後の会見で、「皆がそれぞれチームでの役割を理解し始め、ようやくお互いとプレイすることに慣れてきた」とチームの現状についてコメントした。
予選ラウンド初戦に敗北するという大波乱の幕開けとなった今年のアメリカ代表だが、そこで目が覚めたのか、2戦目以降は“スター軍団”らしいパフォーマンスを見せ、3試合連続で二桁点差の快勝を収めている。
USAのレガシー
なおチームUSAがオリンピックでベスト4に進出するのは、1984年のロス五輪から10大会連続。1980年のモスクワ五輪はボイコットしたため不参加で、それを除くと、バスケットボールがオリンピック公式種目となった1936年ベルリン五輪から1度もメダルを逃していない。
一方でベスト8敗退となったスペインは、リッキー・ルビオがFG20本中13本成功からゲーム最多の38得点で大奮闘。ガソル兄弟は2人とも無得点に終わった。
同日の準々決勝ではアメリカの他、スロベニア、オーストラリア、フランスの3チームが勝利。8月5日に行われる準決勝では、スロベニアとフランス、アメリカとオーストラリアがそれぞれメダルをかけて戦う。
ボックススコア:「FIBA」