サンダーがポール・ジョージ獲得
ESPNによると、2017年FA解禁を数時間後に控えた現地6月30日の夜、オクラホマシティー・サンダーとインディアナ・ペイサーズがトレードで合意。サンダーはビクター・オラディポとドマンタス・サボニスを放出し、ペイサーズからポール・ジョージを獲得する。
ジョージのトレード先としては、これまでセルティックスやキャブス、ロケッツが有力候補と見られていたが、勝利したのは完全にノーマークだったサンダー。しかもドラフト指名権を失うことなく、オラディポの微妙な高額契約(4年/8400万ドル)を動かし、サボニスを失ったのは痛いが、ミニマムの出資でオールスターを手に入れた。ペイサーズがポール・ジョージの見返りに多くを求めすぎていたため、セルティックスとの交渉が難航していたという噂が出ていたが、一体何だったのか?
真偽のほどは不明だが、『ボストン・ヘラルド』紙によれば、セルティックスはドラフトの日にスターター2選手(ジェイ・クラウダー、エイブリー・ブラッドリー、マーカス・スマートのいずれか)と複数のドラフト1巡目指名権(2018年ネッツ指名権とレイカーズ/キングス指名権以外)をオファーする準備があったとのこと。なのでセルティックスのフロントも、サンダーとペイサーズのトレード合意にショックを受けているという。
昨季のポール・ジョージは75試合の出場で23.7得点、6.6リバウンド、3.3アシスト、1.6スティール、スリー成功率39.3%を平均。トップクラスのディフェンス力を持ち、スポットアップ・ショットなどオブボールのプレイにも強く、ボールハンドラーも務められる。ラッセル・ウェストブルックにとっては、パーフェクトな相棒だ。
▼PG13、2016-17シーズンハイライト
今回のトレードは、ハイリスク/ハイリターンなギャンブルとなる。複数のメディアによると、ジョージは今でもレイカーズへの移籍を希望しているとされており、サンダーにとって1シーズンのレンタルプレイヤーに終わる可能性も高い。だが例え1年のランになろうとも、ウェストブルックのようなスーパースターが全盛期のうちに、すべてをかけて勝負に出るのは正しい選択だろう。
これでウルブズ、ロケッツに続きサンダーと、ウェスタンカンファレンスに楽しみなチームがさらに増えた。ウェストとイーストのスターパワーの差は広がるばかりだ。
参考記事:「ESPN」