ゴールデンステイト・ウォリアーズが4年連続でNBAファイナルへ
2018年のNBAファイナルは、ウォリアーズvsキャブスのシーズン4に決定だ。
ゴールデンステイト・ウォリアーズは現地28日、トヨタセンターで行われたヒューストン・ロケッツとのカンファレンスファイナル第7戦に101-92で勝利。クリーブランド・キャバリアーズと同じく4年連続となるファイナル進出を決めた。
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この日の試合は、第6戦とほぼ同じような展開となった。
序盤はロケッツが完全に主導権を握るが、第3Qにウォリアーズのオフェンスが大爆発して逆転。そのまま最後までリードを維持する。
第7戦でのウォリアーズは、試合開始わずか3分半でクレイ・トンプソンが3つ目のファウルを取られ、さらに前半だけで10ターンオーバーを出すなどグダグダな立ち上がりで、一時は15点ビハインドに陥ったが、後半に入るといつものようにパワーアップして猛反撃。
特にステフィン・カリーはキャッチ&シュートのコーナースリーを2本沈めてリズムを掴むと、第3Q終盤にチェックインしたライアン・アンダーソンをアイソレーションで徹底的に破壊し、ピリオド14得点をあげた。
ウォリアーズは第3Qを33-15でアウトスコアして、ピリオド終了までに7点リードを奪取。一方のロケッツは第2Q中盤から第4Q中盤にかけて27本連続でスリーに失敗(プレイオフ新記録)とオフェンスが大失速し、反撃の糸口を見いだせなかった。
ウォリアーズは何でこれほど第3Qに強いのか?今季プレイオフの+/-では、第1Qは平均+0.1点となっているが、第3Qではリーグダントツ首位の平均+7.6を記録。第1Qと第3Qではほぼ同じローテーションのはずなのに、どうしてこれだけの差が出るのだろう?
▼2018プレイオフ17試合におけるウォリアーズの第1Q(左)と第3Qのショットチャート
ウェスト王座の防衛に成功したウォリアーズは、ケビン・デュラントが34得点、カリーが27得点、10アシスト、9リバウンド、4スティールで大活躍。トンプソンが19得点をマークした他、前半にケアレスミスを連発していたドレイモンド・グリーンも後半からステップアップし、10得点/13リバウンド/5アシストで勝利に貢献した。
▼ウォリアーズの大逆転劇
2試合連続で前半の大量リードから逆転負けを喫したロケッツは、ジェイムス・ハーデンが32得点、エリック・ゴードンが23得点、クリント・カペラが20得点/9リバウンドをマーク。PJ・タッカーが14得点/12リバウンド/4スティールと攻守で大奮闘したが、トレバー・アリーザはFG12本すべて失敗の0得点で、さらにベンチ得点がわずか3点に終わっている。
「Live By The Three, Die By The Three」(生きるも死ぬもスリー次第)。ロングレンジショットを最大の武器としてきたロケッツだが、この日はことごとく不発で、スリー成功が44本中7本だった(1試合でスリー37本失敗はプレイオフ新記録)。
▼カペラとアリーザが本当に悔しそう…。カペラは勝負所でハック戦略の餌食となり、ベンチに下がることを余儀なくされた
ロケッツはクリス・ポールの離脱が本当に悔やまれる。CP3の怪我さえなければ、第6戦と第7戦の後半にあれほどオフェンスが崩壊しなかったかもしれない。ただ、“たられば”を言い始めるときりがなく、もしアンドレ・イグダーラが健康であれば、ウォリアーズが5試合でシリーズを終わらせていた可能性も十分にある。
プレイオフのロケッツで一つ気になったのは、ハーデンのステップバック・スリー。レギュラーシーズンではアンストッパブルなショットとなっていたが、プレイオフでは成功率が大きく下落してしまった印象だ。
2018年NBAファイナルは、現地5月31日にオラクルアリーナで開幕。4年連続で同じチームがファイナルで対戦するのは、米4大スポーツ史上初めてとなる。
ボックススコア:「NBA」