ゴールデンステイト・ウォリアーズが2017NBA王者
ゴールデンステイト・ウォリアーズが現地12日、本拠地オラクルアリーナで行われたクリーブランド・キャバリアーズとの2017NBAファイナル第5戦に129-120で勝利。シリーズを4-1で制して昨年のリベンジを果たし、3シーズンで2度目の優勝を決めた。
https://twitter.com/warriors/status/874491840485109760
この日の試合は、キャブスがファーストブレイクやオフェンスリバウンドでインサイドを攻めて先手を取り、第2Q残り10分で8点リードを獲得。対するウォリアーズは、ステフィン・カリーとケビン・デュラントの連続スリーをきっかけにオフェンスが大爆発すると、28-4のランで一気に試合をひっくり返し、前半残り3分で16点差を奪う。
▼カリーとKDの3連続スリー
▼レブロンは前半21得点で大奮闘
https://twitter.com/cavs/status/874444257972465668
ウォリアーズが完全にペースを握ったかに見えたが、キャブスはJ.R.スミスが前半終了直前にロングスリーを沈めて、ハーフタイムで11点差に詰め寄ると、第3Qを33-27でアウトスコアして猛反撃。さらに第4Q序盤には、レブロン・ジェイムスがドライブでデュラントを抜いてリバースレイアプをねじ込み、1ゴール差にまで迫った。
▼ドリブルハンドでのロブパスからTTのダンク
▼ナイスキャッチ!
流れがキャブスに傾きそうになる中、スティーブ・カーHCは普段と違うサブスティテューションのパターンを用い、第4Q開始からデュラントを投入。ウォリアーズはキャブスがスコアする度に、デュラントが自らのショットやプレイメーキングで得点に繋げて応戦すると、ピリオド中盤にはキャブスの守備ローテーションのミスをついて連続でダンクを決め、再び点差を二桁に拡大。その後は、レブロンの孤軍奮闘で反撃を図るキャブスに対して、ウォリアーズはカリーとデュラントのダブルエースの連続得点でリードを維持して最後まで逃げ切り、ホームでの優勝を決めた。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
CLE | 37 | 23 | 33 | 27 | 120 |
GSW | 33 | 38 | 27 | 31 | 129 |
ESPNのRachel Nichols記者によると、デュラントは試合残り50秒あたりでチームメイトに「これは本当に現実なのか?」と尋ねたらしく、それに対してドレイモンド・グリーンとアンドレ・イグダーラは「最後までプレイしろよ!」と怒鳴りつけたそうだ。
▼ママ・デュラントも歓喜
ウォリアーズは、デュラントが39得点、カリーが34得点/10アシストでチームを牽引。ドレイモンド・グリーンが10得点/12リバウンド/5アシストを獲得した他、アンドレ・イグダーラが38分の出場で今季プレーオフ自己ベストの20得点をマークしている。この日のウォリアーズは、ザザ・パチュリアとデビッド・ウェストの出場時間がそれぞれ10分、ジャベール・マギーが0分と、これまで以上にスモールラインアップを多用した。
▼KD&ステフ
なお今年のファイナルMVPはデュラントが受賞。その一方でカリーは、レギュラーシーズンMVPとチャンピオンシップをそれぞれ2回以上獲得した史上9人目の選手となった。
▼カリーの他は歴代Top10に数えられるレジェンドばかり
16勝0敗での完全優勝は惜しくも逃したものの、歴代最高勝率(94.1%)でのリーグ制覇を成し遂げた今季のウォリアーズ。優勝パレードは現地15日に行われる予定だ。
レブロンはシリーズトリプルダブル
最後まで善戦したキャブスは、レブロンが41得点、13リバウンド、8アシストで大奮闘。シリーズ5試合では33.6得点、12リバウンド、10アシストを平均し、ファイナル史上初めてトリプルダブルを平均した選手となった。
▼レブロン第5戦
キャブスはレブロンの他に、カイリー・アービングが26得点、タフスリーを沈めまくったJ.R.スミスがFG成功率81.8%で25得点(スリー8本中7本)を記録。トリスタン・トンプソンも15得点、8リバウンドで健闘したが、序盤にファウルトラブルに陥ったケビン・ラブは最後までリズムを掴めず、FG8本中2本成功の6得点と精彩を欠き、さらにベンチ得点では35-7でウォリアーズに大きく差を付けられた。
昨年のようなドラマはなく、5試合で終わってしまった今年のファイナルだが、特に第2戦以降は、過去に類を見ないほどの超ハイレベルなオフェンスバトルが見れた気がする。来季はウォリアーズ/キャブスにチャレンジできるチームが現れるかどうか…。
ボックススコア:「NBA」