【GSW-UTA第2戦】ウォリアーズがホームで2連勝
現地4日にオラクルアリーナで行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ対ユタ・ジャズのカンファレンス・セミファイナル第2戦は、序盤に大量得点差を奪ったウォリアーズが最後までリードを維持して115-104で勝利。ホームでシリーズ2連勝をあげ、今季ポストシーズン無敗の維持に成功した。
この日のウォリアーズは、第1戦と同様にティップオフ直後から攻守でジャズを圧倒し、第1Q残り1分で早くも20点のリードを奪取。ただそこから守備での集中力を失うと同時に、ターンオーバーなどのケアレスミスも増えるウォリアーズの悪い癖が出始めると、その隙にジャズはアップテンポなオフェンスに切り替えて反撃し、第2Qを32-27でアウトスコアしてハーフタイムまでに射程圏内に持ちこんだ。
さらにジャズが後半を10-3のランでスタートして、第3ピリオド開始2分で一気に2ゴール差まで詰め寄ると、ウォリアーズのマイク・ブラウンHCはザザ・パチュリアの代わりにアンドレ・イグダーラを投入。通常よりもかなり早いタイミングでドレイモンド・グリーンがセンターのスモールラインアップを展開する。
この采配が功を奏し、勢いを取り戻したウォリアーズは、続く2分間を10-1でアウトスコアして、再び点差を15点に拡大。そこから先は大部分で二桁のリードをキープし、最後まで粘ろうとするジャズを退け、快勝を収めた。
▼GSWはオールスター4人が合計
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
UTA | 15 | 32 | 35 | 22 | 104 |
GSW | 33 | 27 | 32 | 23 | 115 |
ウォリアーズは、ケビン・デュラントが25得点/11リバウンド/7アシスト、グリーンが8本中5本のスリーを沈めて21得点/7リバウンド/6アシスト/4スティールと、それぞれオールラウンドに大活躍。ステフィン・カリーが23得点、クレイ・トンプソンが14得点をマークした他、34分出場したアンドレ・イグダーラが10得点を獲得し、チーム合計で33アシストを記録した。
カリーとKDのピック&ロール
シーズン開幕前はガード不可能な武器になるだろうと予想されたカリーとデュラントのピック&ロールによるツーマン・ゲーム。レギュラーシーズンではあまり見る機会がなかったが、第2戦のクラッチタイムではこのプレイから勝利を確実にする得点に繋げた。
まずデュラントがカリーにスクリーンをセットして、ジャズのディフェンスにスイッチさせることで、ミスマッチが発生。ポイントガードがデュラントに1on1でポストアップされるのは絶対に避けたい状況なので、ボールが渡った瞬間にルディ・ゴベールがウィークサイドからダブルチームに駆けつけるが、それによりゴール下のイグダーラが完全にノーマークとなり、デュラントはその瞬間を見逃さなかった。このセットに対しては、事前に戦略でも練っていない限り、的確かつ迅速に対応するのは極めて難しい。
敗れたジャズは、ゴードン・ヘイワードがゲームハイの33得点、ゴベールが16得点/16リバウンドで奮闘。つま先の怪我で欠場したジョージ・ヒルの代わりに先発出場したシェルビン・マックも14得点/4アシストと好パフォーマンスを見せ、第1Qこそ圧倒されたものの、第2Q以降は互角以上に渡り合えていた印象だ。
▼ヘイワード
ウォリアーズはトランジション・ディフェンスよりもハーフコート・ディフェンスを得意とするチームなので、ジャズにとっては、あえてファーストペースのオフェンスで真っ向勝負するのが、ホームで一矢報いるカギになるのかもしれない。シリーズ第3戦は、現地6日にソルトレークシティーで行われる。
ボックススコア:「NBA」