ブルズがOTでの勝利でウォリアーズのホーム連勝記録をストップ
現地27日に行われたシカゴ・ブルズ対ゴールデンステイト・ウォリアーズの1戦は、オーバータイム残り7秒でデリック・ローズが決勝点のステップバック・ジャンパーを沈め、ブルズが113-111で勝利。11月13日から続いていたウォリアーズの球団最長ホーム連勝記録を19で終わらせた。今シーズンにオラクル・アリーナで勝利を収めたのはブルズが2チーム目、イーストのチームでは初となる。
試合は、第4Q残り8分の時点で10点のリードを保っていたウォリアーズだが、そこからオフェンスが停滞。反対にブルズに22-12のランで猛反撃を仕掛けられ、残り1分には105対104の1点差にまで詰め寄られた。
そして迎えた試合時間残り20秒。ウォリアーズはブルズのショットミスからディフェンスリバウンドを確保し、後はボールをキープするだけという状況だったが、ステファン・カリーのパスミスにより痛恨のターンオーバーを喫してしまう。ボールを奪い返したブルズは、ローズからのアシストを受けたカーク・ハインリックがスリーポイントを沈め、第1Q開始直後以来、初めて逆転に成功した。
窮地に立たされたウォリアーズは、ラストポゼッションでアンドレ・イグドラが逆転を狙ったスリーを外すも、ドレイモンド・グリーンが執念のチップインで同点ゴールを沈め、試合を延長戦に持ち込む。
オーバータイムは1ゴール差を争うロースコアな展開となり、同点で迎えたラスト15秒。直前のポゼッションでエアボールを連発するなどシューティング不振だったデリック・ローズが、ウィングでのアイソレーションからクレイ・トンプソンのタイトなディフェンスをステップバックでかわし、残り7秒で決勝ゴールとなるミドルレンジのジャンプショットに成功。ブルズは続くウォリアーズの攻撃を何とか阻止し、敵地で劇的な勝利を収めた。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | OT | ||
CHI | 29 | 22 | 28 | 28 | 6 | 113 |
GSW | 35 | 21 | 25 | 26 | 4 | 111 |
この日のローズはゲームハイの30得点を獲得する一方で、20本のシュートミスと11ターンオーバーを記録。アシストもわずか1本と、決して上出来なパフォーマンスだったとは言えないが、第4Q終了直前でのハインリックへのパスやOTでの決勝ジャンプショットなど正念場でクラッチプレーを決めた。ローズが40分以上フロアに立ったのは2012年4月15日以来初めてだ。
ブルズは他に、パウ・ガソルとジョアキム・ノアがそれぞれ18得点を挙げ、勝利に大貢献した。
一方のウォリアーズは、トンプソンがチームハイの30得点と10リバウンドのダブルダブルをマーク。次いでデビッド・リーが24得点、ステファン・カリーが21得点をそれぞれ記録した。
▼カリー&リーのファーストブレイク
序盤からファーストブレイクとアウトサイドシュートで得点を積み重ね、好スタートを切ったウォリアーズだったが、後半からはシューティングが一気に冷え込み、第3Q~OTを通してスリーポイントシュートを1本も決められなかった(13本中0本)。
ボックススコア:「NBA/stats」