スパーズがジマー・フレデットをウェイブ
サンアントニオ・スパーズが現地21日、ガードのジマー・フレデットを解雇したことを発表した。
大学最後の年にNCAAの得点王に輝くなど、カレッジバスケ時代にスーパースターとして大注目を浴び、2011年度ドラフト全体10位指名でプロ入りしたフレデットだが、スピードとサイズの両方で遥かにレベルが高いNBAでは活躍の場を見つけるのに苦戦。4年間でキングス、ブルズ、ペリカンズを渡り歩くも、いずれのチームでも十分なプレータイムを稼ぐことができず、キャリア229試合で平均6.1得点、1.4アシストに終わっている。
今年7月にスパーズと50万ドルの契約を結んだフレデットは、今季プレシーズンに26分出場し、合計4得点をマーク。コーチや球団を納得させるパフォーマンスをみせることができず、今回キーファー・サイクスなど他3選手と共にスパーズのロスターから外れることとなった。
▼ジマー・フレデット、キャリアハイ24得点
シュート力には定評のあるフレデットだが、SGで起用するには身長が低く、PGで起用するにはプレーメイキングが少し頼りない。何より、いずれのポジションに置いてもクイックネスやサイズでミスマッチ気味になってしまうディフェンス力の低さが致命的だ。特にグレッグ・ポポビッチHCは、昨季プレーオフから今季プレシーズンにかけてのスパーズのトランジションディフェンスの悪さを懸念しているようなので…。
リーグでは、ダニー・グリーンやウェズリー・マシューズなど、アウトサイドシュートとディフェンスに優れた「3&D」と呼ばれるタイプのプレーヤーが重宝されている。フレデットと同じく大学バスケの大スターだったJ.J.レディックも、キャリアの途中で弱点だったディフェンスを克服し、トップレベルのウィングプレーヤーへと成長した。
今後フレデットが、このタイプの選手へと進化を遂げられるかどうか。数々のロールプレーヤーたちのキャリアを再生してきたスパーズでも駄目となると、この先NBAで安定した居場所を見つけるのに苦労するかもしれない。
Image by Tri Le/TheDailySportsHerald
参考記事:「ESPN」