NBAスターのキャリアベストなパフォーマンス13選
新旧NBAスターたちの輝かしいキャリアを代表するハイライト映像をYouTubeから集めてみた。
1.レブロン・ジェイムス、Game5
2007年イースタンカンファレンス・ファイナルの第5戦。当時22歳のレブロン・ジェイムスが、チャウンシー・ビラップスやラシード・ウォレスらを擁する強豪デトロイト・ピストンズをたった1人でねじ伏せた伝説の試合だ。
ダブルオーバータイムに及んだこの試合で、レブロンは48得点、9リバウンド、7アシスト、FG成功率54.5%をマーク。第4Q残り3分以降はキャブスの全得点25点を1人で叩きだし、2OT残り3秒には決勝ゴールとなるレイアップを決めている。
2.トニー・パーカー、55/10
2008年11月20日のスパーズ対ウルブズ戦。まさに全盛期を迎えていたトニー・パーカーが55得点、10アシスト、7リバウンドの大活躍で、チームをダブルOTでの勝利に導いた。
パーカーは、第1OTに同点のブザービーターを決めると、第2OTではクラッチプレーを連発して9得点を獲得。ハイピック&ロールからのペネトレーションやプルアップショットは、ほぼ無敵状態だ。
2008-09シーズンを0勝3敗という最悪の形でスタートしたスパーズだったが、この勝利から何とか体勢を立て直すことに成功。同シーズンのパーカーは、自己キャリア最多となる平均22得点を記録している。
3.コービー vs. マブス
2005年12月20日。コービー・ブライアントが第3Q終了までに62得点を獲得。最初の3クォーターを通して、マブスのチーム合計得点61点を1人でアウトスコアしてしまった。
コービーは第1Q~第3Qでフィールドゴール31本中18本、フリースロー25本中22本に成功。一方のマブスは、FG成功数65本中22本、FT成功数24本中17本に終わっている。70得点超えの可能性も十分にあったが、第4Q開始時点ですでに34点差を付けていたため、コービーはラスト12分をベンチで過ごした。
コービーはこの1ヵ月後に、自己キャリアハイで歴代最多2位の81得点を記録している。
4.シャック、キャリアハイ
2000年3月6日のレイカーズ対クリッパーズ戦。シャキール・オニールが45分の出場時間で、キャリアハイの61得点、23リバウンド、FG成功率68.6%(35本中24本成功)を記録した。しかもこの日は、ちょうどオニールの28歳の誕生日だった。
過去30年で60得点/20リバウンド以上を獲得した選手はシャックのみ。あまりにも非現実的な数字だ。これほどまでに圧倒的なビッグマンが再び出現するのは何十年後になることか…。
5.スティーブ・ナッシュ、23アシスト
2007年ウェスタンカンファレンス第1ラウンドのサンズ対レイカーズ第4戦。スティーブ・ナッシュが歴代プレーオフ最多2位記録となる23アシストをマークした(歴代1位はマジックとストックトンの24アシスト)。2000年以降のポストシーズンで、1試合に20アシスト以上を記録したのは、ナッシュとレイジョン・ロンド(20アシスト)しかいない。
当時のナッシュのゲームメイキング力には、リーグのコーチたちが大絶賛。スコット・スカイルズは「世界一のプレーヤー」と称え、パット・ライリーは「恐らくNBA史上最も効率的にプレーできる選手」と評した。
6.ステファン・カリー、初トリプルダブル
2010年2月10日に行われたウォリアーズ対ナゲッツ戦。当時21歳のルーキーだったステファン・カリーが36得点、13アシスト、10リバウンドを獲得し、自身初のトリプルダブルを達成した。
スリー成功率は11本中7本の63.6%。6年のキャリアで合計5回のトリプルダブルを記録しているカリーだが、この時の36得点が最多得点での達成となっている。ルーキー時代から頭角を現していたとはいえ、歴代NBA3P記録を塗りかえてMVPを獲得する選手にまで成長するとは、誰に予想できただろうか。
7.ジノビリ vs. レブロン
2008年2月13日のスパーズ対キャブス戦。2007年ファイナルのリベンジに燃えるキャブスは、レブロンが39得点、9アシストをマーク。対するスパーズは、マヌ・ジノビリがキャリア最多2番目となる46得点を挙げ、敵地で勝利を収めた。この試合は個人的にお気に入り。
8.ジャーメイン・オニール、キャリアハイ
2005年1月4日のペイサーズ対バックス戦。ジャーメイン・オニールが自己キャリアハイの55得点、11リバウンドを記録した。
1992年にレジー・ミラーが樹立した球団最多記録の57得点まであと2点だったが、第4Q残り2分を切った時点ですでに試合の勝敗が決まっていたため、オニールは自らベンチに下がることを要求した。こういった謙虚な姿勢はとても好感が持てる。
9.ジョアキム・ノア、20/20/10
2013年2月28日に行われたブルズ対76ers戦で、ジョアキム・ノアが23得点、21リバウンド、11ブロックのトリプルダブルを記録。20得点/20リバウンド以上+10ブロック以上でのトリプルダブルは、1998年のショーン・ブラッドリー以来15年ぶりだった。
10.ケビン・ラブ、30/30
2010年11月12日のウルブズ対ニックス戦。ケビン・ラブが31得点、31リバウンドを獲得した。30/30のダブルダブルは1982年のモーゼス・マローン以来28年ぶりで、31リバウンドはウルブズの球団史上最多記録となる。当時のチームメイトだったマイケル・ビーズリーによると、ラブは第3Qの途中でビーズリーに「今日は30を狙うから」と囁いたらしい。
ちなみにNBAの歴史で30/30が達成されたのは131回。その内の103回がウィルト・チェンバレン1人によるものだという。
11.カリー in MSG
2013年2月27日、ステファン・カリーがニックス本拠地のマディソンスクエアガーデンでキャリアハイの54得点を挙げた。
この日のスリー成功率はなんと13本中11本の84.6%。完全にゾーンに入っていた。カリーのハイライトが2つ目になってしまったが、これは外せない。
12.デビッド・ロビンソン、クアドルプルダブル
1994年2月17日のサンアントニオ・スパーズ対デトロイト・ピストンズ戦で、デビッド・ロビンソンが34得点、10リバウンド、10アシスト、10ブロックを獲得。NBA史上4度目となる幻のクアドルプルダブルを記録した。
過去にクアドルプルダブルを達成したのは、ネイト・サーモンド、アルヴィン・ロバートソン、アキーム・オラジュワン、ロビンソン4選手のみ。この試合以降は1度もない。
13.マイケル・ジョーダン、7試合連続トリプルダブル
1989年3月25日から4月6日にかけて、マイケル・ジョーダンは7試合連続でトリプルダブルを獲得するという偉業を達成。歴代最多2位の連続記録だ(1位はウィルト・チェンバレンで9試合連続)。この間のジョーダンは30.6得点、11.6アシスト、11リバウンドを平均した。
連続記録が途絶えた1989年4月7日のピストンズ戦では40得点、11アシスト、7リバウンドをマーク。さらに続く3試合では、再び3連続トリプルダブルを記録している。意味が分からん…。
Image by Keith Allison/Flickr