2016オールNBAチーム: カリーが満票、レブロンはキャリア10度目の1stチーム選出
NBAが現地26日、2015-16オールNBAチームの選出者15名を発表した。
オールNBAチームは、シーズンを通して優秀な活躍をみせたプレーヤーに与えられるアワードで、ファースト、セカンド、サードの3チームが選ばれる。
NBAのメディア関係者129名による投票の結果、ウォリアーズを73勝に導き、シーズンMVPに輝いたステファン・カリーが、1位票で満票(129)を獲得し、2年連続での1stチーム入りを達成。他には、レブロン・ジェイムス、ラッセル・ウェストブルック、カワイ・レナード、デアンドレ・ジョーダンがファーストチームに選ばれた。
今季DPOYを獲得し、MVP投票で2位となったレナードは、キャリア初のオールNBAチーム入り。レブロンにとっては、カリーム・アブドゥル・ジャバーやマイケル・ジョーダン、ティム・ダンカンらと並び、歴代最多2位タイとなるキャリア通算10度目の1stチーム選出となる。
▼2016年1stチーム
プレーヤー | Pts | |
G | ステファン・カリー | 645 |
G | ラッセル・ウェストブルック | 627 |
C | デアンドレ・ジョーダン | 317 |
F | レブロン・ジェイムス | 637 |
F | カワイ・レナード | 575 |
▼2ndチーム
プレーヤー | Pts | |
G | クリス・ポール | 353 |
G | デイミアン・リラード | 217 |
C | デマーカス・カズンズ | 277 |
F | ケビン・デュラント | 452 |
F | ドレイモンド・グリーン | 431 |
▼3rdチーム
プレーヤー | Pts | |
G | クレイ・トンプソン | 164 |
G | カイル・ラウリー | 155 |
C | アンドレ・ドラモンド | 173 |
F | ポール・ジョージ | 157 |
F | ラマーカス・オルドリッジ | 103 |
カリーと共に、ウォリアーズの大黒柱として新記録樹立に大貢献したドレイモンド・グリーンは、キャリア初のオールNBAチーム選出を達成。ケビンデュラントは、シーズンの大部分を欠場した昨季を除き、2010年の初選出から5年連続で1stチームに入っていたが、今年は2ndチームとなった。
今季のオールNBAチームは、ウェスタンカンファレンスから11人が選出されたのに対して、イースタンカンファレンスからは4選手となっている。
ハーデンが選出漏れ
2013-14シーズンから2年連続で1stチームだったジェイムス・ハーデンだが、今年はサードチームにも入れなかった。サプライズだ。
今季のハーデンは、82試合すべてにスタメン出場し、キャリアハイの29.0得点、7.5アシスト、6.1リバウンド、1.7スティールを平均。レギュラーシーズンの通算得点(2376)、通算出場時間(3125)、通算フリースロー成功数でリーグ1位を記録し、ロケッツをプレーオフへと牽引した。
今のリーグはガードヘビーなので仕方がないかもしれないが、ハーデンほどのスタッツを記録したプレーヤーが、オールNBAチームに選ばれなかったというケースは記憶にない。やはり、昨季に比べてチームの成績が急落したことと、レイジーなディフェンスが大きなマイナスとなったか…。
他には、ポール・ミルサップ(84ポイント)とアンソニー・デイビス(76ポイント)がフォワードポジションで惜しくも選出漏れ。これにより、デイビスは「デリック・ローズ・ルール」の条件を満たせず、約2400万ドルのサラリー上乗せを逃すこととなった。反対に、同じドラフトクラスのデイミアン・リラードは、ルーキー契約期間中に2度のオールNBAチーム選出を果たしたことにより、デリック・ローズ・ルール適用の権利を得ている。
またウルブズのカール・アンソニー・タウンズは、ルーキーながらセンターポジションで5位となる44ポイントを獲得した。
Image by Keith Allison/Flickr
参考記事:「NBA」