アンドリュー・ボガットのルーキー・ヘイジング体験談 「オムツ姿で国歌を歌わされた」
アメリカのスポーツ界には、「ルーキー・ヘイジング」(rookie hazing)という習慣がある。新人しごきやルーキーいじめといった感じのもので、いわゆる体育会系の新人歓迎+洗礼だ。
例えば、メジャーリーグでは新人選手に風変わりな衣装を着させるのが恒例になっており、NBAでもルーキーを使いっ走りにしたり、子供用の可愛らしいリュックサックをしばらく持たせたりしている。レイカーズ時代のシャキール・オニールも、ルーキーだった頃のコービー・ブライアントやデレック・フィッシャーをこき使っていたらしい。
2005年ドラフトの全体1位指名でプロ入りしたオーストラリア出身のアンドリュー・ボガットも、他のルーキーたちと同じくヘイジングの餌食になった1人だ。ボガットはオーストラリア版『GQ』誌のインタビューで、デビュー当時の思い出を語った。
「オムツ一枚の格好で踊らされ、チーム全員の前で1曲歌わされた。オーストラリアの国歌を歌ったよ。簡単だったからさ。歌詞を適当に歌っても、誰にもわからないからね」
– アンドリュー・ボガット
220cmの大男がオムツ姿で踊り歌う姿は、想像するだけで恐ろしい。映像に残っていないのが残念である。
同じくGQ誌のインタビューを受けたキャブスのマシュー・デラベドバの場合は、ボガットほどの恥ずかしいヘイジングを受けなくて済んだという。
「僕の場合はそれほど悪くなかったよ。主にやらされたことは、練習の前に必ずドーナッツを用意すること。だけど雪で車が出せなくて、用意できなかったことがあった。すると、カイリー・アービングとジャレット・ジャックが、ルーキーたちのためにホーム開幕戦で着る用のスーツを選んできたんだ。とても派手な色のやつだった。シルクハット付きでね」
– マシュー・デラベドバ
▼デラベドバ、ホームデビュー戦にて
▼NBAのルーキー・ヘイジング
先輩のカバン持ちやドーナツの用意は当たり前。仕事をしくじると、車にいたずらをされたりするらしい。
▼車の中をポップコーンまみれにされるケント・ベイズモア
▼ハローキティ
Image by HeelSports/Flickr
参考記事:「GQ」