ブラッドリー・ビール 「デラベドバはリーグで最もタフなディフェンダーの1人」
NBAファイナル第2戦でOT残り10秒にオフェンスリバウンド+逆転のフリースローを沈め、キャブスのシリーズを救ったマシュー・デラベドバ。ステファン・カリーへの張り付きディフェンスをはじめ、カンファレンスラウンドでもデリック・ローズやジェフ・ティーグといったエリートプレーヤーを相手に好守備を見せたことで、今季プレーオフを通して一段と株が上がった印象だ。
昨季まではほぼ無名のドラフト外選手だったデラベドバだが、ワシントン・ウィザーズのブラッドリー・ビールは、シーズン開幕前からそのディフェンス力の高さに一目を置いていた様子。2014年7月にSLAMが掲載したインタビュー記事の中で、ビールはルーキーシーズンを終えたばかりだったデラベドバを「最もタフなディフェンダー」と評価していた。
以下、ブラッドリー・ビールQ&Aより:
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Q:「多くの試合で相手チームのベストディフェンダーがあなたをマークしますが、最も優れた1 on 1のディフェンダー誰ですか?」
ビール:「クリーブランドのマシュー・デラベドバは素晴らしいディフェンダーだ。とにかく厄介な奴で、イライラさせられるよ。僕は、認められるべき実力をちゃんと評価するようにしている。デラベドバは、僕がこれまで対戦した中で、確実に最もタフなプレーヤーの1人だ。それから、ニューヨーク(現キャブス)のイマン・シャンパートも素晴らしい。もちろんトニー・アレンもね」
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ESPNのデータによると、ファイナル第2戦のカリーは、ハーフコートオフェンスでデラベドバにマークされた時間帯に、0得点、FG成功数8本中0本、3P成功数5本中0本、4ターンオーバーに抑えられた。
このパフォーマンスを受け、メディアやファンたちの間では、「MVPをシャットダウンした!」とデラベドバの守備力に対する注目が高まった。元デトロイト・ピストンズのスーパースター、アイザイア・トーマスも、試合後にデリーを大絶賛している。
「スタッツには表れないが、この日のベストプレーヤーはデラベドバだった!」
– アイザイア・トーマス
その一方で、「第2戦はただ単にカリーの調子が悪かっただけ」とする声もみられる。1993年MVP受賞者のチャールズ・バークレーは、試合翌日に出演したラジオ番組で、次のようなコメントを残した。
「デラベドバをダーティープレーヤーだとは思わない。ハードワークなプレーヤーだと思っている。そして、デラベドバに過大すぎる称賛を与えている人間は、少し落ち着いた方がいい。なぜなら、最終的にはステファン・カリーが奴を始末するはずだからだ。第2戦では、ただシュートが入らなかっただけ。だから、みんなもっと冷静になる必要がある。カリーは何本かシュートを外しただけだ…。デラベドバがカリーを止めたなんて考え方は馬鹿げているよ。そもそもジャンプシューターには、調子のいい日と悪い日がある。昨夜のカリーは調子の悪い日に当たったんだ。いいか、カリーがシュートを決められなかったのは、デラベドバが理由じゃない」
– チャールズ・バークレー
またカリー本人は7日の試合後のインタビューで、デラベドバに苦しめられた理由ついて質問された際に、こう語っている:
「(デラベドバは)彼らのゲームプラン通りにプレーし、『すべてのポゼッションをあきらめない』というプロなら誰もがやるべき形のディフェンスをした。ただそれだけだ。また同じことが起こるとは思わない。試合のフィルムを研究して、調整していくつもりだし。それから、たった1試合の結果が、僕の自信を奪ったり、僕にシュートを控えさせたりするようなことは絶対にないよ」
Image via YouTube/NBA
参考記事:「SLAM」