ステフィン・カリーが第3Qにピリオド23得点で大爆発
ゾーンに入った時のステフィン・カリーは完全にチートキャラだ。無茶苦茶なロングレンジショットを沈めまくるので、ディフェンスは手の打ちようがない。
ゴールデンステイト・ウォリアーズが現地16日、オラクルアリーナで行われたニューオリンズ・ペリカンズ戦に147-140で勝利。試合中盤までペリカンズに圧倒される展開だったが、カリーが第3Qにピリオド23得点をあげる活躍を見せ、試合の流れを大きく変える。
この日のカリーは、前半にFG成功7本中2本、3ファウルとやや不調気味だったが、16点ビハインドで迎えた第3Q中盤あたりから無双状態に入り、ほぼワンマンプレイでウォリアーズのカムバックを牽引。特にピリオド残り3分からの4連続スリーは、凄まじいの一言だった。
試合後、ケビン・デュラントはカリーの第3Qパフォーマンスについて次のように語っている。
「以前マーク・ジャクソンが『カリーはバスケットボールを駄目にしている』と言っていた。多くの人がその意見を否定していたが、僕はジャクソンの主張が少しだけ分かる気がするよ。あんな風に一定のリズムで難しいショットを放ち、それを決められるのはステフしかいない。なのに今では、誰もかれもが彼と同じようなショットを決められると勘違いしてしまっている。できるわけないだろ。彼(カリー)は世代を代表するタレントだ」
まさにデュラントの言う通りだと思う。前後をディフェンダーに挟まれた状態からプルアップのロングスリーを連発するなんて、カリーだからこと許されるプレイであり、他の選手なら後でコーチに大目玉を食らうようなバッドショット。素人のピックアップゲームレベルでも、これをやったら大顰蹙ものだ。
この日のカリーは最終的にゲーム最多の41得点をマーク。ウォリアーズは、ケビン・デュラントが30得点をあげた他、ドレイモンド・グリーンが17得点/14アシスト、アンドレ・イグダーラが13得点/4アシストとオールラウンドに活躍し、さらにケボン・ルーニーが終盤の勝負所でアンソニー・デイビスから何度もオフェンスリバウンドを奪うなどして勝利に貢献している。
これでウォリアーズは連勝を6に伸ばし、ウェスト1位シードを奪還。ここ6試合では、カリーが92本中46本のスリーに成功、グリーンが58アシストに対してわずか9ターンオーバーと絶好調だ。
しかも現地18日に行われるクリッパーズ戦では、デマーカス・カズンズが戦線復帰して待望のウォリアーズデビューを飾る予定。このまま一気にウェストを独走しそうな予感がする。
一方で敗れたペリカンズは、アンソニー・デイビスが30得点/18リバウンド、ニコラ・ミロティッチが29得点で奮闘。この日の試合では、ウォリアーズとペリカンズの両チーム合計で、1試合におけるNBA最多記録となる43本のスリーを成功させた。
ボックススコア:「NBA」