KDの負傷退場もカリーがステップアップ、ウォリアーズがシリーズ王手
NBAでは現地8日、オラクルアリーナでゴールデンステイト・ウォリアーズとヒューストン・ロケッツがウェスタンカンファレンス・セミファイナル第5戦を対戦。ウォリアーズが104-99で接戦を制し、シリーズに王手をかけた。
2勝2敗で迎えたこの日の試合は、ウォリアーズが前半の主導権を掌握し、第2Q終盤で20点リードを獲得。このままホームチームのワンサイドゲームに終わるかと思われたが、そこから王者にとって考え得る限り最悪の展開となってしまう。
まずロケッツは、第2Q残り2分間を6連続得点でクローズすると、後半開始から22-9のランで猛反撃し、一気に1ゴール差まで接近。完全に勢いを奪われたウォリアーズは、さらに第3Q残り2分にケビン・デュラントが右足を負傷して途中退場することとなった。
ここ数年のウォリアーズで最大の苦境ともいえる状況でステップアップしたのは、同シリーズでシューティング不振に悩まされていたステフィン・カリー。この日も試合最初の30分間でフィールドゴール14本中4本成功の9得点と精彩を欠いていたカリーだが、デュラントが離脱した第3Q残り2分から16得点をあげてチームを勝利に導く。
カリーは最終的に44分の出場で25得点、5アシストをマーク。ウォリアーズはカリーの他、クレイ・トンプソンがチームハイ27得点、ドレイモンド・グリーンが8得点/12リバウンド/11アシストで勝利に貢献し、デュラントは負傷退場するまでの32分で22得点を獲得している。スプラッシュブラザーズが同じ試合でそれぞれ25得点以上を獲得するのは、今季ポストシーズンでこの日が初めてだ。
ウォリアーズは他にも、ケボン・ルーニーが勝負所のディフェンスやリバウンドで活躍した。
敗れたロケッツは、ジェイムス・ハーデンが31得点/8アシストで大奮闘。ウォリアーズとロケッツのシリーズ第6戦は現地10日にトヨタセンターで行われる。
ボックススコア:「NBA」