ジャレッド・ダドリー、アメリカ代表チーム参加に名乗りを上げる
2002~2006年のFIBAとオリンピック3大会連続で金メダルを逃して以降、10年間にわたりスター軍団編成で世界を席巻し続けてきたアメリカ代表だが、今年8月~9月に開催される中国ワールドカップでは絶対王者の座が再び危うくなるかもしれない。
今年のチームUSAは、レブロン・ジェイムスやステフィン・カリー、カワイ・レナード、ケビン・デュラント、カイリー・アービングらNBAを代表するスーパースターたちが早くから不参加を表明。さらに代表チーム合宿に招待されていたアンソニー・デイビスやジェイムス・ハーデン、デイミアン・リラード、ブラッドリー・ビール、ケビン・ラブらも今月に入ってから次々と辞退を発表している。
そんな中、スターパワー離脱が続くチームUSAの状況を憂い、今夏で34歳になった大ベテランのジャレッド・ダドリーが立ち上がった。
▼ダドリー 動きます
https://twitter.com/JaredDudley619/status/1153727865197715456
「数多くのNBA選手たちがUSAバスケットボールから辞退する状況を受け、熟考した結果、私は国のため代表チームに参加することを決意しました😂」
– ジャレッド・ダドリー
ツイートの最後に爆笑の絵文字を並べているあたり、代表入り宣言は恐らくただのジョークだろう。そもそも代表チームの選考は自己申告で入れるシステムでもない。
このダドリーのツイートに対し、USAバスケットボールの公式アカウントは「レブロンやデイビスを連れてきてね」的なニュアンスのリプを返信。
https://twitter.com/usabasketball/status/1153735597808345089
「了解。レイカーズのチームメイトを何名か連れてきてくれますか?」
– USAバスケットボール
2019FIBAのUSAロスターは?
現地25日の時点で、チームUSAのロスターはキャンプに招待された20選手中9選手が辞退を表明。
- PG:
デイミアン・リラード、カイル・ラウリー、ケンバ・ウォーカー - SG:
ジェイムス・ハーデン、ブラッドリー・ビール、ドノバン・ミッチェル、CJ・マッカラム、エリック・ゴードン - SF:クリス・ミドルトン、ジェイソン・テイタム、ハリソン・バーンズ
- PF:
ケビン・ラブ、トバイアス・ハリス、ポール・ミルサップ、PJ・タッカー、カイル・クーズマ - C:
アンソニー・デイビス、アンドレ・ドラモンド、マイルズ・ターナー、ブルック・ロペス
残った選手の中で2019オールスターに選出されたのは、ケンバ・ウォーカーとクリス・ミドルトンのみ。これだけスター不足のチームUSAは、24歳のポール・ピアースと37歳のレジー・ミラーがチームを率いた2002年FIBAのロスター(最終順位6位)以来だろう。ハーデンやデイビスはもちろんだが、チームリーダーになると思われていたリラードの離脱が痛い。
なおUSAバスケットボールは戦力補強として、ジェイレン・ブラウン、モントレス・ハレル、メイソン・プラムリー、ジュリアス・ランドル、マーカス・スマート、サディウス・ヤング、JJ・レディックを新たにキャンプへと招待(ハレルとレディックはすでに辞退表明)。残念ながらそこにジャレッド・ダドリーの名前はなかった。
▼ここから12人に絞られる
https://twitter.com/FIBAWC/status/1154770308206927872
「ドリームチーム」とは程遠いロスターだが、それでも優勝候補筆頭の実力はあるだろう。ただヤニス・アデトクンボ率いるギリシャや、ニコラ・ヨキッチ率いるセルビアが番狂わせを演じる可能性は十分にある。
個人的には、チームUSAは2019ワールドカップで負けてほしい。そうなれば、来年の東京五輪では再び最強のスター軍団を送り込んでくるはず。
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