2022年3月/4月のNBA月間賞:ヨキッチがナゲッツ史上最多のプレイヤーズ・オブ・ザ・マンス選出
NBAは現地4月12日、2022年3月と4月のプレイヤーズ・オブ・ザ・マンス(月間最優秀選手)、並びにルーキー・オブ・ザ・マンス(月間最優秀新人選手)の受賞者を発表した。
3~4月の最優秀選手
・イースト:ヤニス・アデトクンボ
イースタンカンファレンスでは、昨季ファイナルMVPのヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)が選出。2020年1月以来2年ぶり、キャリア通算9回目の受賞となる。
2022年3月/4月のアデトクンボは、20試合の出場で31.5得点、12.3リバウンド、5.0アシスト、FG成功率57.9%を平均。3月29日の76ers戦と31日のネッツ戦で2試合連続での40得点ダブルダブルをマークするなど活躍し、バックスを月間14勝6敗に導いた。
今季のアデトクンボは、バックスとしてのキャリア通算得点でカリーム・アブドゥル・ジャバーの記録(1万4211点)を追い抜き、球団歴代1位に浮上。通算得点の他にも、すでにブロック数とフリースローアテンプト数、ディフェンシブ・リバウンド数、トリプルダブル数でバックス記録保持者となっている。
・ウェスト:ニコラ・ヨキッチ
ウェスタンカンファレンスでは、デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチが今季2度目、キャリア4回目の選出を果たした。
3~4月のヨキッチは、19試合の出場で31.6得点(リーグ3位)、13.7リバウンド(リーグ2位)、7.5アシスト、FG成功率62.3%を平均し、ナゲッツを12勝9敗に牽引。その間に17回のダブルダブルと3回のトリプルダブルをマークしながらオールラウンドな活躍を見せ、NBA史上初めてシーズン通算2000得点/1000リバウンド/500アシストを達成した選手となった。
なおナゲッツの選手で通算4回のプレイヤーズ・オブ・ザ・マンス受賞は、カーメロ・アンソニーとアレックス・イングリッシュ(それぞれ3回)を追い抜いて、歴代球団最多となる。
▼46得点トリプルダブル
月間ルーキー賞
2022年3月/4月のルーキーズ・オブ・ザ・マンスには、トロント・ラプターズ4位指名のスコッティ・バーンズと、ヒューストン・ロケッツ2位指名のジェイレン・グリーンがが選出された。
2カ月連続での受賞となったラプターズのバーンズは、3~4月の22試合で16.6得点、7.6リバウンド、4.0アシストを平均し、チームの15勝7敗に大貢献。3月18日のレイカーズ戦では、勝利こそ逃したものの、自己最多の31得点と17リバウンドを記録と、新人選手として規格外のパフォーマンスを披露した。
ラプターズの新人が複数回のルーキー・オブ・ザ・マンスを受賞したのは、1996年のデイモン・スタウダマイアー、1999年のビンス・カーター、2007年のアンドレア・バルニャーニに次いで、バーンズが球団史上4人目となる。
一方のウェスタンカンファレンスでは、ロケッツのジェイレン・グリーンが選出。今季ウェストの月間新人賞にOKCのジョシュ・ギディー以外が選ばれたのは今回が初めてだ。
3月/4月のグリーンは、22試合の出場でルーキー最多の22.6得点、3.8リバウンド、3.2アシストを平均。特に外のシュートが好調で、平均3Pアテンプト数7.8本から39.5%の成功率を記録した。
多くの新人ガード選手と同じく、シーズン前半はNBAのフィジカルとスピードに翻弄されていたグリーンだが、オールスターブレイクあたりからシューティングが安定し始めると、シーズン最後の2週間では30点ゲームを連発する大活躍。
プレイメイクやディフェンスなど今後の課題は山積みだが、グリーンは身体能力とショットクリエイト力がずば抜けていて、今季ルーキーの中で最も高いポテンシャルを持った選手の1人だといえる。
参考記事:「NBA」