ヤニス・アデトクンボがキャリアハイ44得点!!
2016-17シーズンに初のオールスター選出を果たしたミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボが、さらなる進化を遂げている。
シーズン開幕戦で37得点/13リバウンド、続くキャブス戦で34得点/8アシスト/8リバウンドと、絶好調のシーズンスタートを切っているアデトクンボは、現地21日に行われたポートランド・トレイルブレイザーズ戦でさらに一段階ギアを上げ、FG23本中17本の成功から自己キャリアベストの44得点をマーク。正念場では攻守でファインプレイを見せ、バックスを勝利に導いた。
バックスの1点ビハインドで迎えた第4Q残り31秒に、連続でフリースローに失敗するという痛恨のミスを犯してしまったアデトクンボだが、その直後にC.J.マッカラムからボールをスティールし、そのまま速攻でダンクを叩き込んで逆転に成功。さらに続くブレイザーズのラストポゼッションでは、ユスフ・ヌルキッチのレイアップをブロックして勝負を決めた。
アデトクンボは、レブロン・ジェイムスと同じく、ポジションという概念を完全に超越した一世代に一人レベルの稀有なタレントだ。
1番~5番の典型的なポジションどころか、「ボールハンドラー」「ウィング」「ビッグマン」という大まかな枠にも縛られない究極のオールラウンダー。ポイントガードのようにハーフコートオフェンスやファーストブレイクを指揮しながら、センターのようにリムを守り、ウィングのようにあらゆる角度から点を取る。ピック&ロールでボールハンドラーとフィニッシャーの両方をナチュラルにこなせる選手は滅多にいない。
▼こんなアンストッパブル・ムーブもできる
まだシーズンは始まったばかりだが、今季バックスの成績によっては、アデトクンボがMVPの最有力候補になる可能性も十分にありそうだ。
なおアデトクンボがキャリアハイの記念として持ち帰ったゲームボールには、「父さんに捧げる」と、9月末に他界した父親へのメッセージが書き込まれていた。
ボックススコア:「NBA」