【ハイライト】カイリー・アービング、セルティックスロゴの顔を力強く踏みつける
NBAでは現地30日、ブルックリン・ネッツとボストン・セルティックスがTDガーデンでファーストラウンドシリーズ第4戦を対戦。ビッグスリーだけで104得点をあげたネッツが141-126でセルティックスを破り、シリーズ3勝1敗でイースト準決勝進出に王手をかけた。
この日の試合では、カイリー・アービングが39得点/11アシストをマークと、古巣アリーナからの大ブーイングをものともせずに大活躍。ただ、勝利だけでは少し満足できなかったのか、試合後にちょっと奇妙な行動を見せる。
試合終了ブザーの直後、アービングはベンチからフロアに歩き出てプレイを終えたチームメイトたちを出迎えると、そのままコート中央までトコトコ移動。まるでとどめの一撃だとでも言わんばかりに、セルティックスロゴのマスコットの顔面部分を強く踏みつけた。
2019年のFAでネッツに移籍して以降、セルティックスファンやボストンのスポーツライターたちから叩かれまくってきたアービング。ずっと本人は「まったく気にしていない」という姿勢を貫いていたが、それでも少しは腹立たしく思うところもあったのだろう。
問題はこの後。“ロゴ踏み”が関係あるのかは分からないが、アリーナに残っていた1人のセルティックスファンが、ロッカールームに帰ろうとしたアービングにペットボトルを投げつけるという最悪のアクションを起こしてしまった。
報道によれば、ペットボトルを投げつけた観客は、その場で警察に現行犯逮捕されたとのこと。アービングは試合後の会見で、「アリーナで何をやっても許されると勘違いしている人間がいる」と一部のファンの問題行動に苦言を呈した。
「彼らはお金を払って試合を観に来てくれた。そこはありがたいと思っている。でもここは昔の劇場じゃない。パフォーマンスが気に入らないからと言って、人に物を投げつけていいわけがない」
– カイリー・アービング
今年のプレイオフは、観客の問題行動が例年よりも多すぎる気がする。
まだ第1ラウンドシリーズの中盤だが、今回のペットボトル事件の他にも、ウィザーズ対76ersのシリーズ第2戦では、ラッセル・ウェストブルックがポップコーンを浴びせられるアクシデントが勃発。またMSGで行われたニックス対ホークスの第2戦では、サイドラインにいたトレイ・ヤングに唾を吐きかけるとんでもない輩がいた。
なお同日のネッツはアービングの他、ケビン・デュラントが42得点、ジェイムス・ハーデンが23得点/18アシストと、ビッグスリーが完全にゲームを支配。一方で、1勝3敗の崖っぷちに立たされたセルティックスは、ジェイソン・テイタムが40得点で奮闘した。
ネッツとセルティックスのシリーズ第5戦は、現地6月1日にブルックリンのバークレイズ・センターで行われる。
ボックススコア:「NBA」