NBAスターたちが「I Can’t Breathe」のTシャツでウォームアップに参加
現地8日に行われたクリーブランド・キャバリアーズ対ブルックリン・ネッツ戦で、レブロン・ジェイムスやカイリー・アービング、ケビン・ガーネットをはじめとするプレーヤーたちが「I Can’t Breathe(息ができない)」と書かれた黒のTシャツを着ながら試合前のウォームアップに参加した。「I Can’t Breathe」とは、ニューヨークで警察官に首を絞められ窒息死した黒人男性のエリック・ガーナーさんが最後に残した言葉だ。
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7日のブルズ対ウォリアーズ戦では、デリック・ローズが同じTシャツを着用。
ガーナーさんは今年7月、たばこを違法販売した疑いで複数の警官から取り押さえられた際に意識を失い、搬送先の病院で死亡した。この事件に関して地元の大陪審は12月3日、ガーナーさんを窒息死させた白人警察官を起訴しない方針を発表。大陪審の不起訴決定に多くの市民から怒りの声が上がり、全米各地で警察暴力や腐敗、人権侵害に対する抗議デモが巻き起こっている。
NBAコミッショナーのアダム・シルバーは、選手たちが試合前に「I Can’t Breathe」のTシャツを着用した件について次のようにコメント:
「重要な社会問題に関して個人的な見解を発信したデリック・ローズや他の選手たちを尊重する。だが私にとっては、選手たちがコート上での服装規定を遵守してくれることが好ましい」
通常選手たちがコートに立つときは、NBAの公式アパレル提供元であるAdidasの服を着用しなければならない。リーグの情報筋によると、NBAが今回の件で選手たちにペナルティを科すつもりはないようだ。
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参考記事:「ESPN」