NBA選手たちが早速レブロンの勧誘開始
ゴールデンステイト・ウォリアーズの2連覇達成という形で幕を閉じたNBAの2017-18シーズン。リーグが長いオフ期間に突入する前に、ドラフトやアワード発表、FAなどビッグイベントが控えているが、今夏の大注目は何といってもレブロン・ジェイムスの去就だ。
レブロンは今夏にプレイヤーオプションを破棄して完全FAになる権利を持っている。ファイナルではウォリアーズに実力差を見せつけられ、さらにキャブスはキャップスペース的にもほとんど補強の余地がないため、レブロンがもっと優勝に近い環境を求めて移籍するのではとの見方も強い。
今年の12月で34歳になるレブロンだが、年齢による衰えを一切感じさせないどころか、選手としてさらに進化している印象さえあり、今季プレイオフでは22試合で34.0得点、9.1リバウンド、9.0アシストと前代未聞レベルの数字を平均。来季もまだまだ“世界一のプレイヤー”の座を維持しそうな勢いだ。
そんな歴代屈指の大物がFAになるため、ファイナルが終わるや否や、他チームの選手たちはSNSを通じて早速勧誘活動を開始している。
・ジョエル・エンビード
「プロセスを信じよ!!!! 違うネタを探そう」
・デジャンテ・マレー
https://twitter.com/DejounteMurray/status/1005290955149201408
・エネス・カンター
https://twitter.com/Enes_Kanter/status/1005291409405108224
「盛り上がってまいりました #cLeaveLand」
76ersのジョエル・エンビードがツイートした「Find a new slant」(違うネタを探そう)は、ブライアン・コランジェロ球団社長のスキャンダルからのネタ(黒幕は夫人)。コランジェロのシャツの襟を批判するツイートに対して、コランジェロ夫人の裏アカウントの一つがリプライしていた言葉だ。
デジャンテ・マレーは、レブロンがスパーズユニフォームを着たコラ写真をシェア。ニックスのエネス・カンターのツイートは、「Cleveland」(クリーブランド)のスペルを一文字変えて「cLeave(去る)Land」と言葉遊びになっている。
なおブックメーカーのBetOnlineが6月9日付けで更新したレブロン契約先のオッズでは、ロサンゼルス・レイカーズが2.00倍で一番人気。ヒューストン・ロケッツが2.20倍、キャブスと76ersが3.50倍、ボストン・セルティックスが10.00倍の順位となっている。
また『ニューヨーク・タイムズ』紙のMarc Stein記者によると、スパーズもレブロン争奪戦に名乗りを上げるつもりだという。
ウォリアーズの支配を終わらせるチームを作るのであれば、レブロン/ハーデン/CP3のラインアップは最高に魅力的であり(キャップスペースの調整が至難の業ではあるが)、76ers+レブロンもイースト覇権を取れるチームになるだろう。レイカーズの場合も、レブロンの他にもう1人スター選手をFAで獲得できれば(ポール・ジョージorデマーカス・カズンズ)、すぐにでも上位を狙えるチームになりそうだ。
ただスパーズのグレッグ・ポポビッチHCとレブロンは、以前からお互いをリスペクトしてラブコールを送り合う仲であり、現役最高の選手と最高のコーチがどんな相乗効果を生むのか楽しみにする声も多い。今季ファイナル第3戦の試合後も、レブロンは2013~14年ファイナルを思い起こしながら、スパーズを称賛するコメントを残していた。
またレブロンがカワイ・レナードとタッグを組めば、ウォリアーズのステフィン・カリー/ケビン・デュラント、ロケッツのジェイムス・ハーデン/クリス・ポールを凌駕するリーグ最強のデュオになれるだろう。
なのでレブロンは何が何でもスパーズと契約を結ぶべきなのだ!!マジで…。
どんな結末になるにせよ、今夏FAはレブロンが答えを出すまで動きがほとんどない2014年の再来になるかもしれない。
参考記事:「The Score」