ポーランドがユーロバスケット準々決勝で大金星、前大会王者のスロベニア破りベスト4へ
ドイツで開催中のユーロバスケット2022では現地9月14日、準々決勝で今大会最大の番狂わせが発生。ロスターに現役NBA選手が1人もいないポーランドが、NBAスーパースターのルカ・ドンチッチ率いる前回大会王者のスロベニアを破ったのだ。
チーム史に残る大金星をあげた準々決勝でのポーランドは、フォワードのマテウス・ポニッカが26得点/16リバウンド/10アシストで大活躍。ユーロバスケットの試合でトリプルダブルが記録されたのは、大会史上4度目となる。
この日の準々決勝では、ポーランドが3点リードで迎えた第2Qを29-13のダブルスコアで上回り、前半残り1分50秒にはリードを最大で23点に拡大。後半に入ると、スロベニアの猛反撃を浴びて(第3Qのスコアは24-6)逆転を許してしまうも、第4Q中盤の勝負所で再び主導権を奪い返し、そのまま最後まで逃げ切った。
ポーランドがFIBAユーロバスケットで準決勝まで駒を進めるのは、「ベルリンの壁」がバリバリ存在していた1971年の西ドイツ大会以来51年ぶり。次のフランスとの準決勝に勝てば、1967年以来55年ぶりの国際大会メダル獲得となる。
ビッグスリー全滅
一方でベスト8敗退となった前回王者のスロベニアは、エースのルカ・ドンチッチがレイアップやフリースローといったイージーショットを何度もミスし、FG15本中5本の14得点、さらに7アシストに対して6ターンオーバーと絶不調。
ゲームを通して審判に不満をぶつける場面が多く見られ、フラストレーションで集中力を失ったのか、第4Q残り3分の正念場でファウルアウトするという最悪の結果に終わった。
これでユーロバスケット2022では、トーナメントを席巻すると予想されていたルカ・ドンチッチ(スロベニア)とヤニス・アデトクンボ(ギリシャ)、ニコラ・ヨキッチ(セルビア)がそれぞれ準決勝までに敗退。NBAスーパースターによる優勝争いを楽しみにしていたファンも多いと思うが、こういったまさかの番狂わせもトーナメント制の面白いところでもある。
なお現地16日に行われる準決勝の対戦カードは、フランス対ポーランドとドイツ対スペイン。決勝は18日に行われる。
ボックススコア:「NBA」