サンアントニオ・スパーズ、球団史上初めて2年連続レギュラーシーズン敗退へ
NBAでは現地19日、2021プレイ・イン・トーナメント2日目が行われ、ウェスト9位のメンフィス・グリズリーズと10位のサンアントニオ・スパーズが対決。
終盤に1~2ゴール差を争う接戦の末、グリズリーズが100-96でスパーズを破り、ウェスト8位シードをかけたプレイイン最終戦への切符を手にした。
一方これでスパーズは、昨季に続いて再びレギュラーシーズン敗退。スパーズが2年連続でプレイオフを逃すのは、ABA時代の9シーズンを含む54年の球団の歴史で今回が初となる。
今年も残念な結果に終わってしまったが、スパーズのグレッグ・ポポビッチHCは試合後に「選手たちを心から誇りに思う」と前向きなコメント。
「どんな失敗をしようとも、どんな苦境に立たされようとも、選手たちは全力で戦った。それはチームの良き土台となる。最後まで勝利を諦めなかった彼らの姿勢を心から誇りに思っている」
今のスパーズは、方向性がやや不明瞭な状態。デジャンテ・マレーやデリック・ホワイト、ケルドン・ジョンソンら有力な若手選手はいるが、ティム・ダンカンやカワイ・レナードに次ぐようなフランチャイズスター候補がいない。プレイオフ常連に返り咲くにはタレント/力不足であり、同時にリーグボトムに落ちてドラフト上位指名を狙えるほど弱くはない。
今オフのスパーズは、チームのリーダー的存在だったデマー・デローザンとパティ・ミルズが2人とも制限無しFA。ここから若手中心の再建モードに完全に切り替えるのか、それともベテランのデローザン/ミルズと再契約して現状維持を目指すのか?
今季スパーズの成績は、シャーロット・ホーネッツと並んでリーグ18位タイ。2021年ドラフトロッタリーのオッズは、約80%の確率で11位もしくは12位指名で、トップ4指名にジャンプする可能性は10%以下となっている。
バランチュナスとブルックスが大活躍
勝利したグリズリーズは、センターのヨナス・バランチュナスが23得点/23リバウンドのダブルダブルで大暴れ。ディロン・ブルックスはチームハイの24得点をマークしつつ、デローザンをFG21本中5本に抑える好守備で勝利に大貢献した。
グリズリーズは現地21日にウェストプレイオフ最後の椅子をかけてゴールデンステイト・ウォリアーズと戦う。
ボックススコア:「NBA」