ジェイソン・テイタム、新人選手として40年ぶりのプレイオフ300得点超え
やはり本拠地でのボストン・セルティックスは強かった。
セルティックスは現地23日、TDガーデンで行われたクリーブランド・キャバリアーズとのカンファレンスファイナル第5戦に96-83で圧勝。今季ポストシーズンのホーム連勝記録を10に伸ばし、3勝2敗でシリーズに王手をかけた。
第5戦でのセルティックスは、ルーキーのジェイソン・テイタムが24得点、7リバウンド、4アシスト、4スティールとオールラウンドに大活躍。第1Qを32-19で上回って主導権を握ると、それ以降も好守備を展開してキャブスの反撃を退け、第4Qは二桁点差を保ったまま余裕の勝利を収めた。
▼テイタム
この日の試合で、テイタムは今季ポストシーズン通算得点で312得点に到達。ルーキーシーズンのプレイオフで300得点を超えたのはNBA史上6人目で、1977-78のジャック・シクマ以来40年ぶりとなる。
現在テイタムは、新人プレイオフ得点において歴代4位。第5戦での24得点により、マジック・ジョンソン、ウィルト・チェンバレン、シクマ、ジョージ・マイカンを飛び越えた(ウィルトやマイカンの時代はプレイオフの試合数自体が少なかったので、今と比べるのはフェアではないが…)。
シクサーズのベン・シモンズやジャズのドノバン・ミッチェルも含め、今年のルーキーは並外れている。複数の新人選手たちがプレイオフの大舞台でこれほどまでの活躍を見せたのはいつ以来なのだろう?しかもシモンズがプレイメイカー、ミッチェルがスコアラー、テイタムがオールラウンダーと、それぞれ特性が違うのが面白い。
セルティックスはテイタムの24得点に加え、ジェイレン・ブラウンが17得点、アル・ホーフォードが15得点、12リバウンドで勝利に貢献。マーカス・スマートとマーカス・モリスがそれぞれ13得点をあげた他、第3~4戦で好調だったトリスタン・トンプソン対策としてイースト決勝シリーズで初めて先発出場したアーロン・べインズはリバウンドやリム守備で活躍し、6得点/7リバウンド/3ブロックを獲得した。
なお1シーズンのプレイオフでホーム10連勝を記録したのは1997年のユタ・ジャズ以来初で、NBA史上7チーム目。過去にホーム10連勝を達成した6チーム中5チームがその年の王者に輝いている。
一方で崖っぷちに立たされることとなったキャブスは、レブロン・ジェイムスが26得点/10リバウンド、ケビン・ラブが14得点/7リバウンドを獲得。二桁得点に達したのはこの2人のみで、チーム合計で17アシストに対して15ターンオーバーを出し、ファストブレイク得点はわずか2点に終わっている。
最初のピリオドを除けば、守備自体は良かった印象だが、試合を通してオフェンスでリズムを掴めず、特にスマート/ブラウン/テイタム/モリス/ホーフォードのラインアップに大苦戦していた。
キャブスの生き残りをかけたシリーズ第6戦は、現地25日にクリーブランドで行われる。
ボックススコア:「NBA」