サンダーがロケッツを破り7連勝
エース不在の試合で宿敵撃破だ。
オクラホマシティ・サンダーは現地8日、本拠地チェサピーク・エナジー・アリーナで行なわれたヒューストン・ロケッツ戦に98-80で圧勝。連勝記録を7に伸ばした。
2日前のキャブス戦に続いて、ラッセル・ウェストブルが負傷欠場していたこの日のサンダーは、ペリメーター守備とディフェンスリバウンドを固めて序盤からペースを掌握。ロースコアな展開に流れを持ち込むと、後半からはずっと二桁リードを維持し、最終的にロケッツのFG成功率を37.8%に封じ込め、失点を今季リーグ最少となる80点に抑えた。
オフェンスでは、ポール・ジョージがゲームハイ20得点、6アシストでチームを牽引し、合計で6選手が二桁得点をマーク。スティーブン・アダムスは自己シーズンベストの19得点、10リバウンド、4アシストで勝利に大貢献している。
▼アダムスがシーズンハイ
4連敗で今季をスタートしたサンダーだったが、これでシーズン成績7勝4敗となり、一気にウェスト4位まで浮上。開幕連敗記録を断ち切ってからは、オフェンスのリズムが随分と良くなってきた。最初の4試合ではFG成功率39.1%から平均101.8点だったが(リーグ平均が110.9点)、その後の7試合ではFG48%から平均115点と大きく伸びている。
一方で、アップダウンの激しいシーズンとなっているロケッツは、ジェイムス・ハーデンがチームハイ19得点、クリント・カペラが17得点を獲得。20点を超えた選手がゼロで、ウェストブルック不在の好機をものにすることができず、ベンチから20分出場したカーメロ・アンソニーはFG11本中1本の2得点と絶不調だった。
これでロケッツは、シーズン4勝6敗のウェスト12位。クリス・ポールの出場停止(3試合)とハーデンの負傷欠場(2試合)が大きく響いているのは間違いないが、それにしても王者ウォリアーズを崖っぷちまで追い詰めた強さがまったく感じられない。昨季にリーグ首位を誇ったオフェンス(100ポゼッション当たりの得点)も、今季は現時点でリーグ26位と低迷している。
昨季のキープレイヤーの一人だったトレバー・アリーザ移籍の影響が想像以上に大きいのか、あるいは他のチームがロケッツのシステム自体に慣れてきたのか?
なおクリス・ポールは、開幕2試合目でラジョン・ロンドに唾を吐きかけられて以降、6試合で平均14.5得点、FG成功率35.5%、スリー成功率20%と不振が続いている。
ボックススコア:「NBA」