ウォリアーズがNBA新記録のシーズン73勝9敗達成
ゴールデンステイト・ウォリアーズが現地13日、本拠地オラクルアリーナで行われた今季最後の試合でメンフィス・グリズリーズに125-104で快勝し、シーズン73勝(9敗)に到達。1995-96シカゴ・ブルズを追い抜き、ついにNBA史上最高記録を樹立した。
▼歴代レギュラーシーズン成績Top6
成績 | プレーオフ | |
ウォリアーズ 2015-16 |
73勝9敗 | ? |
ブルズ 1995-96 |
72勝10敗 | 優勝 |
ブルズ 1996-97 |
69勝13敗 | 優勝 |
レイカーズ 1971-72 |
69勝13敗 | 優勝 |
セルティックス 1972-73 |
68勝14敗 | ECファイナル敗退 |
76ers 1966-67 |
68勝13敗 | 優勝 |
2016年4月13日(現地)は、NBAのレギュラーシーズン史上で最高の1日だったと言えるかもしれない。ウォリアーズの73勝に続いて、コービー・ブライアントの引退試合60得点。バラク・オバマ米大統領の公式Twitterアカウントも試合前からはしゃいでいた。
この日のウォリアーズは、ステファン・カリーの第1Q20得点により、序盤からグリズリーズを圧倒。前半を70-50で上回り、20点差で試合を折り返すと、第3Qにはカリーが再び21得点で爆発し、最後まで二桁リードを維持したまま記録更新を達成した。
「この素晴らしいシーズンを終えるには、最高の形だった。さっき私は選手たちにこう告げたんだ。あの記録が破られるとは全く想像できなかった、とね。ジョー・ディマジオ(元ヤンキース)の連続安打記録のようなものだと考えていたからだ。私が間違っていた。だが20年前に言ったのと同じことを、もう一度言わせてもらおう。『この記録が破られることはないだろう』。誰かが74勝8敗を達成できるとは思えない。そして我々のファンたちが来年にそれを期待していないことを祈る」
– スティーブ・カー
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
MEM | 23 | 27 | 31 | 23 | 104 |
GSW | 37 | 33 | 32 | 23 | 125 |
試合後、これまでの記録保持者だった元ブルズのマイケル・ジョーダンも、ウォリアーズの成功を祝うコメントを残している。
「ウォリアーズの素晴らしいシーズンを祝福させてほしい。バスケットボールは常に進化を続けており、記録は破られるためにある。ウォリアーズは見ていてとても楽しいチームだった。プレーオフでの活躍に期待したい」
– マイケル・ジョーダン
カリーは3P成功400本超え
カリーはこの日、30分の出場時間で10本のスリーを沈め、46得点をマーク。今季の通算3P成功数で402本に到達するという空前の快挙を成し遂げた。シーズンスリー400本は、ウルブズ(455本)とバックス(440本)のチーム合計本数とそれほど変わらない数字だ。
▼1シーズンスリー成功数歴代Top5
プレーヤー | 3P | 成功率 |
ステファン・カリー 2015-16 |
402 | 45.4% |
ステファン・カリー 2014-15 |
286 | 44.3% |
クレイ・トンプソン 2015-16 |
276 | 42.5% |
ステファン・カリー 2012-13 |
272 | 45.3% |
レイ・アレン 2005-06 |
269 | 41.2% |
▼カリー、2015-16シーズン
またカリーはグリズリーズ戦で46得点をあげたことで、今季平均得点が30.1得点に到達。Basketball Referenceのデータによると、シーズン平均で30点を超えたのは歴代27人目となる。
さらに今季のカリーは、シューティングスタッツでFG成功率50.4%、3P成功率45.4%、フリースロー成功率90.8%を記録。 スティーブ・ナッシュ(4回)、ラリー・バード(2回)、マーク・プライス、レジー・ミラー、ダーク・ノビツキー、ケビン・デュラントに次いで、「50-40-90」を達成した史上7人目の選手となった。
参考記事:「ESPN」