ウルブズのアンソニー・エドワーズに4万ドルの罰金処分、SNSの差別的発言で
NBAは現地9月20日、ネット上で不適切な発言をしたとして、ミネソタ・ティンバーウルブズのアンソニー・エドワーズに4万ドルの罰金処分を科したことを発表した。
厳罰の対象となったのは、エドワーズが先週にインスタストーリーでシェアした動画。路上にいる人たちを「このクィアたちは一体何だ?」と性的マイノリティ差別的な用語で嘲笑するという内容だったため、SNSをはじめ各所から厳しい批判を浴びることとなった。
エドワーズはすぐに当該の動画を削除。さらに自身のTwitterに謝罪文を投稿している。
「僕の発言は未熟かつ無礼で、他人を傷つけるものでした。とても反省しています。僕を含め、誰であってもあんな言葉を使うべきではなく、言い訳のしようもありません。育ててくれた親に申し訳ない」
BLM運動をはじめ、これまで米国内の差別に関する社会問題に率先して声をあげてきたNBA。エドワードは仲間内のジョーク的な軽い気持ちで投稿したのかもしれないが、リーグとしては世間に公開された以上これを見過ごすことはできない。
NBA史を代表するレジェンドで、社会運動家としても幅広く活躍しているカリーム・アブドゥル・ジャバーは、エドワードの差別的な投稿とそれに対する謝罪について、「『若気の至り』として片づけるのは簡単だが、我々は著名なアスリートやオーナーが人種差別やミソジニー、反LGBTQ的な意見を発するところを幾度となく経験してきた」と苦言を呈している。
「こういった出来事は、スポーツ全体のイメージを損ない、アスリートに対して『脳筋のいじめっ子ジョック(体育会系)』という古いステレオタイプを再び植え付けかねない。心のこもった謝罪ではあったが、それだけでは不十分。エドワーズが本当に反省しているなら、LGBTQ+の支援団体(特に若い世代の)と一緒にボランティア活動をするなど、サポートの気持ちを行動で示す必要がある。それすらできないのであれば、彼の謝罪は何の意味も持たない」
– カリーム・アブドゥル・ジャバー
参考記事:「ESPN」