【LAC vs SAS第2戦】ダンカン、ミルズの活躍でスパーズがOTの死闘に勝利
現地22日に行われたサンアントニオ・スパーズ対ロサンゼルス・クリッパーズのシリーズ第2戦は、ティム・ダンカンが44分の出場で28得点、11リバウンドのダブルダブルを記録。スパーズがオーバータイムの死闘を制し、第1ラウンドシリーズを1-1のタイに戻した。
序盤からずっと一桁台の点差をめぐる大接戦が続いたこの日の試合だが、ダンカンの大活躍もあり、何とかリードを保ったまま最後のクォーターに突入することができたスパーズ。第4Q残り6分40秒には、カワイ・レナードが見事なスピンフェイクからジャンプショットを沈め、点差をこの試合最大の10点に広げた。
そこからグレッグ・ポポビッチHCは、デアンドレ・ジョーダンにわざとファウルしてフリースローを打たせる戦略を展開。これが反対に自らのオフェンスリズムを狂わせる結果となり、クリッパーズに巻き返しを食らってしまう。
さらにトニー・パーカーが怪我で退場し、マヌ・ジノビリがファウルアウト、ダンカンは5ファウル…。クラッチタイムで絶体絶命のピンチに陥ったスパーズだが、2点ビハインドで迎えた残り時間8秒にパティー・ミルズが2本のフリースローを沈め、試合を延長戦に持ち込んだ。
オーバータイムに入ってからのスパーズは、ダニー・グリーン、ダンカン、ミルズが連続でゴールを決めるなど、再びオフェンスの立て直しに成功。OT残り56秒には、レナードのレイアップでリードを6点に広げ、大事な勝利を手に入れた。今年のプレーオフ第1ラウンドで1-1のタイとなったのは、クリッパーズとスパーズのシリーズのみとなる。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | OT | ||
SAS | 28 | 24 | 25 | 17 | 17 | 111 |
LAC | 24 | 23 | 27 | 20 | 13 | 107 |
スパーズは、ダンカンが23本中14本のフィールドゴール成功で、チームハイの28得点を記録した他、レナードが23得点、9リバウンドをマーク。パーカーの代わりにクラッチタイムをプレーし、18得点を挙げたミルズは、大事な場面で6本のフリースローをパーフェクトに決め、勝利の立役者となった。
▼ティム・ダンカン、第2戦ハイライト
ポポビッチHC、ダンカンのパフォーマンスについて:
「素晴らしい活躍だった。ダンカンの能力にはいつも驚かされる。(5ファウルだったが)フロアに残らなければならないことを理解し、その方法を見つけ出したんだ。それでいてアグレッシブなプレーを続けた。本当に素晴らしい」
今月25日で39歳という高齢ながら、クリッパーズのダイナミックなビッグマンたちを圧倒し、スパーズに勝利をもたらしたダンカン。それでも試合後には、第4Qにほとんど活躍できなかったことについて、チームメイトたちに謝罪したらしい。
「(第4Qは)ひどかった。レイアップを2~3本外した上、ディフェンスでも何度かミスを犯し、アウトオブポジションでデアンドレに何本かダンクを与えてしまった」
– ティム・ダンカン
一方で敗れたクリッパーズは、クリス・ポールが21得点、8リバウンド、7アシストを記録。ブレイク・グリフィンは29得点、12リバウンド、11アシストでプレーオフキャリア初のトリプルダブルを達成する大活躍をみせるも、第4QのラストポゼッションやOTの正念場で痛恨のターンオーバーを喫してしまった。
▼グリフィン、第2戦ハイライト
「この試合を落としたのは俺の責任。もっと慎重にならなければだめだった」
– ブレイク・グリフィン
この2チームのどちらかが1回戦で敗退してしまうというのは、考えれば考えるほど残念で仕方がない。シリーズ第3戦は、現地25日にスパーズの本拠地で行われる。
ボックススコア:「NBA/Stats」