【OKC vs. SA第3戦】イバカのインパクト大、サンダーがスパーズに快勝
25日に行われたウェスタンカンファレンスファイナル第3戦は、オクラホマシティ・サンダーが106対97でサンアントニオスパーズに勝利。ホームでシリーズ初白星を手にした。
第1,2戦で大敗を喫したサンダーだが、この日は怪我でプレイオフ中の復帰が危ぶまれていたセルジ・イバカが先発出場。この試合最初のフィールドゴールを沈めると、開始から5分間で8得点(4本中4本)、2ブロックを獲得し、スタジアムの雰囲気を一気に盛り上げた。
試合は、後半に入ってから主導権を握り始めたサンダーが第4Q開始早々に90対76の14点リードを奪い、そのままスパーズに追い上げを許すことなく快勝。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
SA | 29 | 24 | 23 | 21 | 97 |
OKC | 28 | 29 | 26 | 23 | 106 |
▼第3戦ハイライト
サンダーは、ラッセル・ウェストブルックがゲームハイの26得点、ケビン・デュラントが25得点をそれぞれマーク。見事な復活劇を遂げたイバカは15得点、7リバウンド、4ブロックを記録した。
イバカのインパクト
第1,2戦でほぼ無力だったデュラント/ウェストブルック以外の先発オフェンス力に息を吹き込んだイバカだが、彼の復帰が最も大きくインパクトを与えたのは、やはりペイントエリアでのディフェンスだ。
ESPNのデータによると、イバカがフロアにいない場合、スパーズのフィールドゴールアテンプトの平均距離はゴールから約2.4m(7.8フィート)の位置。反対にイバカがいないときは5m(16.4フィート)で、ミドルレンジのジャンプショットに頼る傾向にあるという。
その影響もあり、最初の2試合で53.8%を平均したスパーズのFG成功率は、第3戦では39.6%に急落。さらにリストリクティッド・エリア内でのFG成功率も、第1,2戦の76.8%から50%に落ち込んだ。
▼スパーズのペイントエリア得点
第1戦 | 66得点 |
第2戦 | 54得点 |
第3戦 | 38得点 |
また、イバカが後ろにいるという安心感からか、この日のサンダーのディフェンスはパスレーン潰しやシューターへのクロージングが上手くできていた印象がある。
イバカの怪我の様子が気になるところだが、とりあえずスパーズ楽勝のムードは払拭され、シリーズが面白くなった。第4戦は27日に再びオクラホマで行われる。
Thumbnail:「YouTube/NBA」