【WCF第3戦】カリーがプレーオフ3P記録を更新、ウォリアーズ圧勝でシリーズ王手
現地23日、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステファン・カリーが、ヒューストン・ロケッツとのウェスタンカンファレンスファイナル第3戦で再びNBAスリーポイント記録を更新した。
カリーは、第2Q残り4分30秒に今季ポストシーズン59本目のスリーポイントに成功。2000年にレジー・ミラーが達成した記録(58本)を追い越し、歴代1位に浮上した。
プレーヤー | 3P | 3P% | 試合数 |
ステファン・カリー (2015年) |
64 | 44.8% | 13 |
レジー・ミラー (2000年) |
58 | 39.5% | 22 |
レイ・アレン (2001年) |
57 | 47.9% | 18 |
カリーが記録更新に要した試合数はわずか13で、ミラーよりも9試合も少ない。これは恐ろしすぎる…。何が恐ろしいって、今季プレーオフでドワイト・ハワードのフリースロー成功数が145本中58本なのに対して、カリーのスリーポイント成功数は143本中64本なのだ。
▼カリーは今季プレーオフで左コーナースリーの成功率が90.9%!!
またカリーは、5試合連続で5本以上のスリー成功を記録中。過去にこれをやってのけた選手は1人もいない。
ウォリアーズがファイナル進出に王手
第3戦は、ウォリアーズが序盤からロケッツを圧倒。第1~2Qともにロケッツを20点以下に抑えるディフェンスを展開すると同時に、ピック&ロールでのスイッチから生まれるミスマッチを徹底的に攻め、ハーフタイムでリードを25点に広げる。カリーは前半だけで18得点、5アシストを獲得した他、ハワードからオフェンシブリバウンドをもぎ取るなど、ハッスルプレーでもチームを盛り上げた。
後半に入ってからは、カリーのパフォーマンスがさらに凄みを増し、難易度の高いフローターやコーナースリーを次々と沈め、第3Qだけで19得点を記録。ウォリアーズは第4Q開始までに31点のリードを奪い、早々と勝利を確実にした。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
GSW | 30 | 32 | 30 | 23 | 115 |
HOU | 18 | 19 | 24 | 19 | 80 |
ウォリアーズは、カリーが9本中7本のスリーを成功させ、40得点、7アシストを記録。クレイ・トンプソンとドレイモンド・グリーンは、それぞれ17得点を獲得した。
▼MVP
ロケッツは早くも崖っぷち
第1,2戦は接戦に持ち込んだロケッツだが、この日は手も足も出ず。ジェイムス・ハーデンは10本のフリースローを沈めるも、フィールドゴールを16本中わずか3本しか決められず、17得点に終わった。今季プレーオフでハーデンが20点未満を記録したのは、この試合が初となる。
他には、ジョシュ・スミスが16得点、8リバウンド、4スティールをマーク。ハワードは14得点、14リバウンドのダブルダブルを獲得した。
▼テリーのタッチパスからハワードのツーハンドダンク
プレーオフのシリーズで0勝3敗から逆転勝ちしたチームはこれまでにゼロ。セミファイナルでクリッパーズ相手に1勝3敗からカムバックしたロケッツだが、今回はさすがに厳しいかもしれない。生き残りをかけた第4戦は、現地25日にヒューストンで行われる。
Thumbnail via YouTub/NBA
参考記事:「ESPN」