2016年オールスターのスラムダンクコンテストが何度見ても最高すぎる
決勝ラウンドで50点連発の大熱戦が繰り広げられた2016年のNBAスラムダンクコンテスト。マイケル・ジョーダンがドミニク・ウィルキンスを破った1988年や、ビンス・カーターが無双した2000年と並んで、歴代最高峰の一つと評判の高い伝説の大会だ。
2016年のダンクコンテストには、2015年王者のザック・ラビーン、アーロン・ゴードン、アンドレ・ドラモンド、ウィル・バートンの4選手が参加。予選ラウンド1本目から50点満点を叩き出したラビーンと、予選2本目で49点のダンクを決めたゴードンがそれぞれ予選を突破し、決勝ラウンドに進む。
▼ラビーンの予選1本目、ビハインド・ザ・バックからのワンハンドリバースダンク(50点)
▼ゴードンの予選2本目、ホバーボードに乗ったマスコットを飛び越えながらのスルー・ザ・レッグダンク(49点)
決勝ラウンドでは、さらにギアが上がった。
まず2人とも決勝1本目でそれぞれ50点満点を獲得すると、続く2本目では、先行のゴードンがマスコットを飛び超えながら、空中で体育座りするような形で両足の下にボールをくぐらせ、ワンハンドで叩きこむというダンクにワントライで成功。ダンクコンテスト史上最高の一発と言っても過言ではないミラクルダンクが誕生した瞬間だ。
▼ゴードンの決勝2本目
▼CGを疑うレベルの超人技
このゴードンの一発で勝負ありかと思われたが、対するラビーンはフリースローラインからジャンプしてウィンドミルを叩き込む超人ダンクに成功。文句なしの50点満点を獲得し、決着をサドンデスの延長戦に持ち込んだ。
▼ラビーンの決勝2本目
決勝延長の1本目でも両者とも再び50点を獲得。勝敗を決したのは延長2本目。ゴードンが47点だったのに対し、ラビーンはフリースローラインからビトウィーン・ザ・レッグのダンクを叩き込み、この日5度目の満点を叩き出した。
▼ラビーンの決勝4本目
このダンクで、ラビーンはダンクコンテスト連覇を達成。2016年のダンクコンテストはダンク自体のクオリティもさることながら、決勝ラウンドで2人とも1~2回のトライでテンポよくダンクを決めたところが最高だった。
改めて振り返って見ると、NBA2015-16シーズンは世界のプロスポーツ史でも類を見ないほどドラマチックなシーズンだったと思う。この1年だけで数々のレガシーが生まれた。ダンクコンテストの他にも:
- ステフィン・カリーが史上初の満票MVP(リンク)
- 3Pコンテストでカリーとクレイが一騎打ち(リンク)
- スパーズが球団史上ベストの67勝(リンク)
- ウォリアーズが73勝達成で歴代記録更新(リンク)
- コービーが引退試合で60得点(リンク)
- クレイ・トンプソンのGame6(2016ウェスト決勝第6戦)
- キャブス初優勝(リンク)
そして2016年オフには、ケビン・デュラントのウォリアーズ移籍という核爆弾が投下。驚きと感動に満ちた1年だった。
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