2018年10月/11月のNBA月間賞: アデトクンボとハリスが最優秀選手
NBAは現地3日、2018-19シーズン10月/11月のプレイヤーズ・オブ・ザ・マンス、並びに月間最優秀ルーキー賞の受賞者を発表した。
・イースト: ヤニス・アデトクンボ
イースタンカンファレンスは、ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボがキャリア2回目の選出。1979-1980シーズンに導入された同賞で、バックスの選手が複数回の受賞を果たすのは今回が球団史上初だ。
10~11月のアデトクンボは、20試合の出場で27.3得点(リーグ6位)、12.9リバウンド(リーグ5位)、6.0アシスト、FG成功率57.7%を平均。その間にバックスは、ラプターズに次いでリーグ2位タイとなる15勝6敗の好成績を収めた。
今季のアデトクンボは、シーズン平均で25得点/10リバウンド/5アシスト以上を記録しているリーグ唯一の選手。また合計ダンク成功数でも99本でリーグ1位となっている(2位はゴベアで95本)。
・ウェスト: トバイアス・ハリス
ウェスタンカンファレンスでは、ロサンゼルス・クリッパーズのトバイアス・ハリスがキャリア8シーズン目にしてついに初選出を果たした。
開幕から11月終わりまでの21試合に出場したハリスは、FG52.8%、スリー44.0%という優秀なシュート成功率を維持しながら、キャリアベストとなる21.7得点、8.7リバウンドを平均。ハリスの大貢献により、クリッパーズは最初の2カ月で15勝6敗とバックスに並ぶリーグ2位の成績を記録し、リーグをサプライズさせた。
クリッパーズの選手がプレイヤーズ・オブ・ザ・マンスに輝くのは、2017年4月のクリス・ポール以来となる。
ルーキーズ・オブ・ザ・マンス
シーズン最初の月間新人賞は、ドラフトの日にスワップされたトレイ・ヤングとルカ・ドンチッチが受賞。マブスとホークスは今のところどちらもトレードに大満足しているだろう。
ホークス新人のヤングは、10月~11月の23試合で15.6得点(新人3位)、7.6アシスト(新人1位)を平均。現時点ではロングレンジショットとディフェンスに大苦戦しているが、すでに15アシスト以上を2試合で達成するなど、パスセンスやコートビジョンが素晴らしい。
デビュー前は、大学時代にプルアップスリーを打ちまくっていたことから、ステフィン・カリーと比較されていたが、オフェンス面ではカリーよりもクリス・ポールに近いタイプという印象を受ける。
一方でマブス新人のドンチッチは、10月から11月で今季ルーキー最多の18.5得点、6.5リバウンド、4.3アシストを平均。ヤングと同じくディフェンスで苦戦しているものの、スコアリングやプレイメイクなどその他の面では前評判以上の完成度で、オフェンス面では19歳にしてすでにマブスのベストプレイヤーと呼べる活躍ぶりだ。
今季は開幕2勝7敗とスロースタートだったマブスだが、その後の12試合で9勝3敗と大きく復調。現地12月3日の時点でウェスト8位まで浮上している。
ドンチッチは開幕20試合で通算369得点を獲得。これはレブロン・ジェイムスやカイリー・アービングのルーキーシーズンを上回るペースで、10代新人のデビュー20試合の得点としては、ケビン・デュラントとカーメロ・アンソニーに次ぐ歴代3位の数字だ。
参考記事:「NBA」