マーカス・モリスがスパーズとの合意破棄でニックスと契約
ニューヨーク・ニックスが現地16日、FAとなっていたフォワードのマーカス・モリスと契約を結んだことを正式に発表した。
https://twitter.com/nyknicks/status/1151169686249361408
The Athleticによると、モリスの契約内容は1年1500万ドルだという。
デュラント&アービングの争奪戦に敗れた今夏ニックスはモリスに加え、ジュリアス・ランドル、ボビー・ポーティス、タジ・ギブソンらとFAで契約。昨季トレードデッドラインにクリスタプス・ポルジンギスを放出して作り出したキャップスペースを、パワーフォワード4選手で埋めた。
ニックスは他にも、エルフリッド・ペイトン、ウェイン・エリントンのガード2選手を獲得。さらに同日には、スモールフォワードのレジー・ブロックとも正式に契約している。
もともとはニックスと2年2100万ドルの契約で合意していたブロックだが、メディカルの問題(椎間板ヘルニア)が発覚したため、契約内容が大幅に変更。ブロックの契約は2年820万ドル(2年目が部分保証)のミッドレベル例外条項となった。
どうしてこうなった…
マーカス・モリスはサンアントニオ・スパーズの一員となるはずだった。
現地7月6日の時点で、モリスはスパーズとプレイヤーオプション付きの2年/2000万ドルで契約合意。その後、レジー・ブロックの契約変更により、ニックスのキャップスペースに空きができたため、モリスはスパーズとの合意を破棄してニックスを選ぶ形となった。
モラトリアム期間中に契約合意を取り消すのはプレイヤーが持つ権利だ。もちろんモリスにも悪意はなく、心変わりしたことについて「僕自身、そして家族にとってベストな環境を望んだ上での決断だった。スパーズを見下したわけじゃない。僕はスパーズをリスペクトしている」とコメントしている。
仕方がないことなのだが、すごく残念なのは、スパーズがモリス獲得のためのキャップスペース調整でダービス・バータンスをトレード放出してしまったこと。モリスは契約合意を取り消せたが、バータンスの放出はモラトリアム期間終了後での合意だったため、スパーズはトレードを無効にできない。
昨季のバータンスは76試合の出場でスリー成功率42.9%をマーク。シーズン終盤とプレイオフで大きく調子を落としていたが、チームにとって貴重なフロアスペーサーだった。
結果的に無意味なトレードでバータンスを失うことになるとかマジ勘弁ですよ…。
参考記事:「NBA」