【ESPN調べ】2015年NBAポイントガードランキング Top30
以下は、米ESPNがNBA関係者へのアンケート調査をもとに作成した2014-15シーズンのポイントガードランキング。リーグのエグゼクティブやコーチ、プレーヤーなど合計25人が投票を行い、上位30PGをランク付けした。
優秀なポイントガードで溢れている今のリーグだが、関係者たちからトップに選ばれたプレーヤーは果たして…?
※レイカーズ、マジック、シクサーズ、ニックスからの選出はなし。
30~21位(ボトム層)
30.トレイ・バーク(32pt)
- ユタ・ジャズ(2年目)
- 12.7得点、4.4アシスト、2.6リバウンド
- FG成功率36.9%、0.8スティール、1.6ターンオーバー
29.モー・ウィリアムス(73pt)
- シャーロット・ホーネッツ(12年目)
- 14.3得点、6.6アシスト、2.7リバウンド
- FG成功率40.2%、0.7スティール、2.6ターンオーバー
28.ジャレット・ジャック(75pt)
- ブルックリン・ネッツ(10年目)
- 12.3得点、4.9アシスト、3.2リバウンド
- FG成功率44.2%、1.0スティール、2.5ターンオーバー
27.D.J.オーガスティン(92pt)
- オクラホマシティー・サンダー(7年目)
- 10得点、4.5アシスト、2.1リバウンド
- FG成功率40.4%、0.6スティール、1.9ターンオーバー
26.パトリック・ビバリー(120pt)
- ヒューストン・ロケッツ(3年目)
- 10.1得点、3.4アシスト、4.2リバウンド
- FG成功率38.3%、1.1スティール、1.5ターンオーバー
25.アイザイア・トーマス(125pt)
- ボストン・セルティックス(4年目)
- 16.2得点、4.0アシスト、2.4リバウンド
- FG成功率41.9%、0.9スティール、2.1ターンオーバー
24.ブランドン・ナイト(287pt)
- フェニックス・サンズ(4年目)
- 17.2得点、5.3アシスト、3.9リバウンド
- FG成功率42.6%、1.4スティール、3.0ターンオーバー
23.ダレン・コリソン(300pt)
- サクラメント・キングス(6年目)
- 16.1得点、5.6アシスト、3.2リバウンド
- FG成功率47.3%、1.5スティール、2.5ターンオーバー
22.ジョージ・ヒル(315pt)
- インディアナ・ペイサーズ(7年目)
- 15.9得点、4.7アシスト、3.8リバウンド
- FG成功率47.0%、1.0スティール、1.7ターンオーバー
21.ブランドン・ジェニングス(340pt)
- デトロイト・ピストンズ(6年目)
- 15.4得点、6.6アシスト、2.5リバウンド
- FG成功率40.1%、1.1スティール、2.2ターンオーバー
20位~11位(ミドル層)
20.デロン・ウィリアムス(356pt)
- ブルックリン・ネッツ(10年目)
- 12.8得点、6.3アシスト、3.2リバウンド
- FG成功率38.3%、1.0スティール、2.3ターンオーバー
19.レジー・ジャクソン(374pt)
- デトロイト・ピストンズ(4年目)
- 13.8得点、5.3アシスト、4.3リバウンド
- FG成功率42.4%、0.8スティール、2.1ターンオーバー
18.ジュルー・ホリデー(396pt)
- ニューオリンズ・ペリカンズ(6年目)
- 15.2得点、7.1アシスト、3.5リバウンド
- FG成功率44.4%、1.6スティール、2.4ターンオーバー
17.リッキー・ルビオ(401pt)
- ミネソタ・ティンバーウルブズ(4年目)
- 10.3得点、8.8アシスト、5.7リバウンド
- FG成功率35.6%、1.7スティール、2.9ターンオーバー
16.ケンバ・ウォーカー(420pt)
- シャーロット・ホーネッツ(4年目)
- 17.8得点、5.1アシスト、3.6リバウンド
- FG成功率38.8%、1.5スティール、1.7ターンオーバー
15.レイジョン・ロンド(436pt)
- ダラス・マーベリックス(9年目)
- 8.7得点、8.0アシスト、5.7リバウンド
- FG成功率41.4%、1.4スティール、3.2ターンオーバー
14.タイ・ローソン(450pt)
- デンバー・ナゲッツ(6年目)
- 15.6得点、9.7アシスト、3.3リバウンド
- FG成功率44.0%、1.3スティール、2.5ターンオーバー
13.エリック・ブレッドソー(456pt)
- フェニックス・サンズ(5年目)
- 17.3得点、6.0アシスト、5.5リバウンド
- FG成功率45.1%、1.8スティール、3.6ターンオーバー
12.ゴラン・ドラギッチ(467pt)
- マイアミ・ヒート(7年目)
- 16.2得点、4.4アシスト、3.6リバウンド
- FG成功率50.4%、1.1スティール、2.2ターンオーバー
11.デリック・ローズ(489pt)
- シカゴ・ブルズ(7年目)
- 18.4得点、5.0アシスト、3.1リバウンド
- FG成功率40.7%、0.7スティール、3.2ターンオーバー
トップ30位のポイントガードでフィールドゴール成功率が50%を上回っているのはゴラン・ドラギッチのみ。
10位~6位(トップ層)
10.ジェフ・ティーグ(499pt)
- アトランタ・ホークス(6年目)
- 16.3得点、7.0アシスト、2.4リバウンド
- FG成功率46.1%、1.7スティール、2.8ターンオーバー
9.トニー・パーカー(511pt)
- サンアントニオ・スパーズ(14年目)
- 14.8得点、4.9アシスト、2.1リバウンド
- FG成功率48.3%、0.7スティール、2.2ターンオーバー
8.カイル・ローリー(550pt)
- トロント・ラプターズ(9年目)
- 17.9得点、6.9アシスト、4.6リバウンド
- FG成功率41.6%、1.5スティール、2.5ターンオーバー
7.マイク・コンリー(570pt)
- メンフィス・グリズリーズ(8年目)
- 16.1得点、5.3アシスト、3.0リバウンド
- FG成功率45.4%、1.3スティール、2.3ターンオーバー
6.ジョン・ウォール(595pt)
- ワシントン・ウィザーズ(5年目)
- 17.6得点、9.8アシスト、4.7リバウンド
- FG成功率45.0%、1.7スティール、3.7ターンオーバー
ベスト5
5.デイミアン・リラード(614pt)
- ポートランド・トレイルブレイザーズ(3年目)
- 21.2得点、6.2アシスト、4.8リバウンド
- FG成功率42.4%、3P成功率34.2%、FT成功率86.6%
- 0.8スティール、2.1ターンオーバー、平均出場時間36.2分
平均得点はウェストブルック、カリー、アービングに次いでリーグPG全体4位(21.2得点)。シーズン中盤からアウトサイドショットのスランプに陥っている印象だが、クラッチタイムに大事な1本を決められる勝負所に強い選手だということは、これまでに何度も証明されてきた。
身体能力を活かしたスプリットからのパワーフィニッシュも素晴らしい。
投票者のコメント:
「スコアリングという面では、他のどのPGにも負けていない。今のリラードにとって最大の課題はディフェンス。それがトップ3に食い込めない理由だ」
– 現役ポイントガード(匿名)
4.カイリー・アービング(630pt)
- クリーブランド・キャバリアーズ(4年目)
- 21.9得点、5.2アシスト、3.2リバウンド
- FG成功率46.8%、3P成功率40.6%、FT成功率86.4%
- 1.4スティール、2.4ターンオーバー、平均出場時間36.8分
アービングは3月12日のスパーズ戦で今季リーグ最多の57得点を記録。さらに1月28日のブレイザーズ戦では、今季最多2位の55得点を挙げた。スコアリングの爆発力はリーグトップクラスだ。
特にレイアップのフィニッシュ力に長けており、バックボードの使い方は神業的。右手でも左手でもいける。
▼スピンが大切
ただポイントガードとしてはやや個人技が多く、オフェンシブポゼッションにおけるアイソレーションの割合が15.8%を占めている(ウェストブルックやリラード以上)。とはいえ、アイソプレーからの得点頻度(FGもしくはフリースローを獲得する頻度)は50.2%とガードの中では極めて高いので、決してチームにとってマイナスというわけではない。
投票者のコメント:
「アービングは信じられないほど素晴らしいフィニッシャー。50点ゲームが1流スコアラーだということを証明している。ただ問題は、プレイオフの経験がないという点。負けられない試合でレブロンが徹底マークされた時、大事な1本を決められるか?プレイオフで試合を左右するシュートを沈められるか?それを証明する必要がある」
– NBAチームのアシスタントコーチ(匿名)
3.クリス・ポール(652pt)
- ロサンゼルス・クリッパーズ(10年目)
- 18.1得点、10.1アシスト、4.6リバウンド
- FG成功率48.2%、3P成功率38.4%、FT成功率88.4%
- 1.9スティール、2.4ターンオーバー、平均出場時間34.9分
アシスト数は堂々のリーグ1位で、今シーズンにダブルダブルを平均している唯一のポイントガード。シューティング面でもキャリアベストなシーズンを送っているが、フリースローラインに立つ回数がやや減っている。
プレーメイキングやボールハンドルは相変わらずNBA最強レベル。ヘジテーションからのドライブやプルアップはもはや芸術だ。
投票者のコメント:
「ポイントガードに必要な要素をすべて持ち合わせている。リーダーシップ、得点力、ディフェンス、それらのスキルをどの場面で発揮するべきかを心得ている」
– リーグエグゼクティブ(匿名)
2.ステファン・カリー(727pt)
- ゴールデンステイト・ウォリアーズ(6年目)
- 23.7得点、7.9アシスト、4.3リバウンド
- FG成功率48.1%、3P成功率42.7%、FT成功率91.5%
- 2.1スティール、3.1ターンオーバー、平均出場時間32.9分
スリーポイントに関しては、1試合平均8.1アテンプトで成功率42.7%という驚異的な数字。フリースロー成功率もリーグ最高の91.5%を記録している。得点やアシストがもう少し高くても良さそうに思えるが、いかんせんウォリアーズが強すぎるため、カリーが第4Qをベンチで過ごすことも多いので仕方がない。
今季のカリーは現地3月29日の時点でシーズン通算247本のスリーに成功。残り9試合であと25本を決めれば、自身が2年前に打ち立てたNBAシーズン3PT成功数記録(272本)を更新することとなる。今季は1試合3.5本を平均しているので、このペースでいけば実現する可能性が高い。
▼2月4日マブス戦、第3Qだけで26得点
▼コートビジョンも抜群
投票者のコメント:
「恐らく歴代NBAで最高のオフ・ザ・ドリブル・シュータ。今季MVPの最有力候補だろう」
– リーグエグゼクティブ(匿名)
1.ラッセル・ウェストブルック(732pt)
- オクラホマシティー・サンダー(7年目)
- 27.3得点、8.7アシスト、7.1リバウンド
- FG成功率42.7%、3P成功率30.1%、FT成功率84.6%
- 2.2スティール、4.3ターンオーバー、平均出場時間33.8分
平均得点はリーグ1位の27.3得点。PGポジションの選手が得点でリーグ最多を記録するのは、2004-05シーズンのアレン・アイバーソン以来となる。しかも同じチームの選手が2年連続でそれぞれ得点王に輝くのは(昨年はケビン・デュラント)、もしかすると初めてじゃないのか?
また今季は、すでにリーグダントツ1位となる9回のトリプルダブルを記録しており、1シーズンでトリプルダブルを9回以上獲得した選手は、これまた2004年のジェイソン・キッド以来初。レブロン・ジェイムスやレイジョン・ロンドでも成し得なかった快挙だ。
特にデュラントがオールスター後に離脱してからの活躍は凄まじく、2月21日から3月28日までの17試合で30.3得点、11.1アシスト、9.1リバウンドというほぼ前代未聞のスタッツを残している。ターンオーバーの多さ(リーグ最多)とFG成功率の低さが問題ではあるが、ウェストブルックがコートの隅から隅まで飛び跳ねまわる様子を眺めるのは、今季NBAの最大の魅力の一つだ。
投票者のコメント:
「ウェストブルックは宇宙人の可能性あり。こんな選手は見たことがない。彼の身体能力と道化っぷりは他に類を見ない」
– リーグエグゼクティブ(匿名)
ソース:「ESPN」