キャブスが2年連続でイースタンカンファレンス制覇
クリーブランド・キャバリアーズが現地27日、エア・カナダ・センターで行われたトロント・ラプターズとのECファイナル第6戦に113-87で快勝。シリーズを4勝2敗で制し、2年連続となるNBAファイナル進出を決めた。
リチャード・ジェファーソンにとっては、ネッツに在籍していた2003年以来13年ぶりのファイナル進出。ジェイムス・ジョーンズとレブロン・ジェイムスにとっては、ヒート時代から6年連続となるイースタンカンファレンス制覇だ(レブロンはキャリア通算7度目)。6年連続でのファイナル進出は、NBA史上で1960年代セルティックスのビル・ラッセルやボブ・クージーらしか成し遂げたことのない大記録となる。
この日の試合は、開始6分30秒で10点リードを奪ったキャブスが、終始ゲームを支配する。序盤からアウトサイドショットが絶好調だったキャブスは、第1Qと第2Qだけで15本中10本のスリーを成功させ、55-41の14点差をつけて前半を終えると、後半も攻撃の手を一切休めることなく、第3Q中盤にはリードを21点に拡大。その後、カイル・ラウリーの15連続得点により、ラプターズが第3Q終了時で12点差まで巻き返すが、キャブスは第4Q最初の6分で16-7のランを仕掛けて再びラプターズを突き放し、早々と決着を付けた。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
CLE | 31 | 24 | 31 | 27 | 113 |
TOR | 25 | 16 | 33 | 13 | 87 |
キャブスは、レブロンが今季ECファイナルで初の30点オーバーとなる33得点、11リバウンド、6アシストを獲得。さらにこの試合で、キャリアプレーオフ通算スリー成功数が274本に到達し、ポール・ピアースの記録を抜いて歴代6位に浮上した。
▼プレーオフ通算3P成功数
プレーヤー | 3P | 試合数 |
レイ・アレン | 385 | 171 |
レジー・ミラー | 320 | 144 |
マヌ・ジノビリ | 309 | 197 |
コービー・ブライアント | 292 | 220 |
デレック・フィッシャー | 285 | 259 |
レブロン・ジェイムス | 274 | 192 |
キャブスは他に、カイリー・アービングが30得点/9アシスト、ケビン・ラブが20得点/12リバウンドのダブルダブル、J.R.スミスがスリー5本成功で15得点と、スターターが大活躍。試合後のロッカールームでは、シャンパンファイトならぬウォーターファイトで2年連続のイースト制覇を祝ったそうだ。
ラプターズは、カイル・ラウリーが6本のスリーを決めてゲームハイの35得点、デマー・デローザンが20得点を記録。ホームでの大敗と言う形でプレーオフを終えることとなったが、すでに20点差がついていた試合ラスト3分間以降も、スタジアムのファンたちは最後まで総立ちで「Let’s go Raptors!」とエールを送り続け、球団史上最高のシーズンを送ったチームを称えた。
▼カイル・ラウリー、35得点
ボックススコア:「NBA」