セルティックスのジェイソン・テイタム、初代『ラリー・バード・トロフィー』受賞
2022年イースト決勝でボストン・セルティックスをシリーズ勝利に導いたジェイソン・テイタムが、『ラリー・バード・トロフィー』の受賞者に選出された。
ラリー・バード・トロフィーは、今季から新設されたプレイオフのアワード。イーストのカンファレンスファイナルで最も活躍した選手に贈られるMVPだ。ウェストのカンファレンスファイナルMVPは『マジック・ジョンソン・トロフィー』と呼ばれ、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーが初代に選ばれている。
イースト決勝第7戦でのテイタムは、ヒートのダブルチームを的確にさばきつつ、26得点、10リバウンド、6アシストの活躍でセルティックスをけん引。第4Q残り5分55秒と残り4分30秒のクラッチタイムには、ショットクロックギリギリの苦しい場面でステップバックからスリーとミッドレンジをねじ込むビッグショットを連続して決めた。
テイタムは試合後のセレモニーで、「まだ現実味がない。とにかく最高に嬉しく、光栄に思う」とリーグ初の『ラリー・バード・トロフィー』受賞についてコメント。
「リーグに入ってからそれなりに時間が経つが、今日のような瞬間を夢見ていた高校生だった頃はそれほど昔の話じゃない。『本当に夢が叶ったんだ』と、今でも子供のような気持になる時がある。このようなことを実現できる状況に導いてくださった神に毎日感謝しているよ。ラリー・バードの名を冠したアワードの最初の受賞者になれたなんて、まだ実感がわかない」
なお第7戦でのテイタムは、子供のころから憧れだった故コービー・ブライアントの「24」がプリントされたパープル&ゴールドのアームバンド、そしてブラック・マンバ仕様のエア・ジョーダンを着用。また試合前には、コービーが生前に使用していたアドレスにテキストメッセージを送ったそうだ。
▼コービーを彷彿させるタフショット
現在24歳のテイタムは、2022イースタンカンファレンスファイナルの7試合で25.0得点、8.3リバウンド、5.6アシストを平均。マブスのルカ・ドンチッチやグリズリーズのジャ・モラント、ホークスのトレイ・ヤングらと並ぶ次世代のスーパースターで、今季レギュラーシーズンでは初のオールNBAファースト・チーム入りを果たしている。
なおテイタムは、キャリア5シーズンすべてでプレイオフに出場。そのうちの3シーズンはイースト決勝まで駒を進めており、今年はついにキャリア初のNBAファイナル進出を実現させた。
セルティックスとウォリアーズによる2022ファイナルは、現地6月2日にサンフランシスコで開幕する。
参考記事:「NBA」